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加筆修正レコーディングセッション

「目を閉じる事を忘れてしまった」と言うアルバムを2008年3月、やっとi Tunesから配信する事が出来た。
実は今読み返してビックリだがなんとプロジェクト自体は2003年から始まっていた。
NON-POLYも結構かかったが、それ以上とは自分でもあきれる始末である。
初年度はあんまり自分でも先が見えていなくて悩んでいた。
結局1年休止し(他のプロデュースが入ったりしたのもある)再開してからは大はしゃぎで自分でミックスまでやっちゃったりして。
それから発表までまた長い年月がかかり、ようやっととりあえずの配信までこぎつけたわけだ。
自分でも、「よくもまぁこんな気長に出来るものだ」と感心したりもする。


この日記は当時のホームページに延々面ね書き続けた代物だ。
忘れっぽい自分への覚書にも似たこのレコーディング日記が人の役に立つとは到底思えないが、この「しゃれた世界」というホームページが僕のライブラリーだとするならば、載せないわけにはいかない。
とても個人的な殴り書きのようなものだが、今読み返してみるとたしかに「苦悩」と「まぁいいか」的達成感の連続なのだが、当時の気持ちがありありと蘇ってはくる。
だからどうした、という感じではあるが。

「目を閉じる事を忘れてしまった」の録音は全て、中野にある友人木原タカユキ氏が経営するGONDWANA STUDIOと自宅で行われた。
エンジニアはホンダッチワイフ。このお二人には本当にお世話になりました。この場をお借りしてお礼を言いたいです。ありがとう!本当にありがとう!


2003/10/02
木原タカユキ氏とPRO TOOLSとパフォーマーのやりとりが円滑に進むように実験してみる。



2003/11/20
3曲のPRO TOOLS用のファイルを作り<流星のスピード>のベースのエディット。



2003/11/27
<夏><朝>の仮ギター&仮歌録り。
正直、未だどこへ向かおうとしてるのかが自分でわからない。



2003/11/19
タカちゃんと前回のセッションをPRO TOOLSに流し込む。
途中ファイル一部が欠落したがもう一度トライしてOK。
行きがけに買っていったハイラマズとビートルズの話しに盛り上がる。
そのまま流れた飲み屋でもさらに盛り上がる。
ビートルズの捉え方は様々だが、今まで同じビートルズ感の人らと人生を共にしてきた。
彼もその一人だ。



2003/11/13
タカちゃんの所属するDX CHOCOに演奏をお願いしてみた。
上田さんのドラム録り。<きれいなもの><流星のスピード><新>
オカムラのベース録り。<きれいなもの>
サトウのベース&ドラム録り。<きれいなもの><流星のスピード><新>



2003/10/29
タカちゃんとPRO TOOLSからパフォーマーに流し込む。トップを合わせてなかったのでその場でトップまでリージョンを延ばし揃えた。
2曲で5GBという重さになっていて、iBook(G3)では太刀打ちできない状態になっていたので、流し込んだのをCD-Rに焼いてもらい再びiBookに新たなファイルを作る。
これにより断然軽くなりあとは自宅で音を重ねたらパフォーマーに流し頭を合わせればいい。



2003/11/05
録音してない曲は腐るほどあるがせっかくなら新しいのからやっていきたいと思い、はぎれの曲をまとめてみる。
仮タイトルは<新>



2003/11/10
仮唄と仮ギター録り。
<きれいなもの><流星のスピード><新>
<新>の尺が長いとオカムラに指摘され、そうかもしれんと思い、尺を短くしてみた。
まだ仮の詞で迷っていたところなので納得して録り直し。


2004/12/12
ようやくかすかな光が見えた気がしてPRO TOOLSに向かう。
どうして12月は意味もなく忙しいのだ?
久しぶりの作業。
仮タイトル<新>は詞もメロディも出来てないが大まかなリズムと構成はある。
とりあえず思いつくままのMIDIを打ち込み、他のファイルから拾ってきた上田さんのドラムのスピードを上げてはめこんでみた。
完全にNON-POLY方式なのでやはりこの先iBookじゃ耐えきれなくなること必至。



2004/01/07
タカちゃんと中野の喫茶クラッシックで傾きながら談笑。
人形のような女が持ってきたオリハラコーヒーを飲みながら、「iBookでは今後きつくなりそうなので、ゴンドワナスタジオのG4にPRO TOOLSを入れてもらえぬだろうか」と要望。



2004/12/11
な、なんとあれから1年経ってしまった、、、。
このままじゃNON-POLYのように3年かかってしまう。
しかし今年秋からの韓国アーティストのプロデュースでゴンドワナスタジオを使って、かなりPRO TOOLSとパフォーマー&A-DATのやりとり、ゴンドワナの音を把握出来たのでいい練習になった。

さぁやっと始まる。
今後の作業は以前と少し変わりエンジニアにはホンダッチワイフが付いてくれる。
おそらく今後永遠2人でスタジオに篭もることになるのだろう。

まずはこの4連チャンのセッションでトラック整理と<ネイティブフィッシュ>と<世界のきれはし>のミックスまでもっていくことを目標とした。
1年前の音源のことをすっかり忘れているので確認も含めトラック整理。
こんな曲も録っていたのかとあまりの物忘れの凄さにバカの気配を感じる。
<ネイティブフィッシュ>や<世界のきれはし>はほぼiBookの中に入れているPRO TOOLSで作ったので、流し込もうとしたらもうすでにADATの中に入っていた。
とりあえずやる事はやっていたのだ、1年前に。
ていうかこのレコーディングセッションを読み返していけば良かっただけの話なのだが。
まぁでもそれはそれで思っていた作業が減るのでよしとして他のiBookに溜まっていた曲を流し込む。
韓国レコーディングのときにせっかく良い音で録ったのに曲ごとボツにしてしまった上田さんのドラムもついでに頂戴した。
タイトルは<ドラム>。それにあわせて何かをダビングすれば一丁あがりだ。
そして<ネイティブフィッシュ>の後半部分のコーラス録り。それさえ入れればこの曲はもう何もやる事が無い。
マイクに向かい思うがままに唄ってみる。なかなか良い雰囲気のコーラスが出来たので3つ重ねて録音。
しかしオーケーを出したもの何か気になる。ということでPRO TOOLSで編集。
4時間くらいかかって微妙なうねりのコーラス完成。
パフォーマーとのやりとりに不具合が出て2時間中断したが解決。これでやりとりは今後完璧になった。



2004/12/13
何度かやり直しやっと完成!
3番から何を抜くか迷ったので<現状のまま><普通ドリーミー><リアルドリーミー>と3つのバージョンをADATにおとした。
<世界のきれはし>もあとはコーラスを入れれば完成。
女性の声が欲しかったのでスウィンギングポプシクルの藤島美音子嬢に依頼。
明日の夜になるというのでそれを揃えて入れたら即完成するようにミックスに入る。
<ネイティブフィッシュ>のミックスに突入したが体力切れ。明日やることにした。


2004/12/14
ホンダッチワイフはスタジオに泊り込み<世界のきれはし>のミックスをやってくれた。
それを昼に来たオレとで検討しつつ新しいコーラスなども試し後は美音子がコーラスを入れるだけというところまで持っていった。
これで完成すれば目標はクリアーだ!早いじゃぁん!仕事人みたいじゃぁん!
が、体調不良のため欠席、、、。
ホンダッチワイフの徹夜のミックスは今日が最終日なのではかなくバラされることに、、、。
デジタルに慣れてしまった僕は久しぶりのアナログショックを味わう。
ホンダッチワイフは慣れているのか気を使っているのかわからないが
「又やればいいすよ、たぶんもっと良くなりますから」と言ってくれた。
すまん、、、ホンダッチワイフ、、、。



2004/12/20
<流星のスピード>にとりかかる。
この曲はまだ仮唄、仮ギター、ドラム、ベースくらいしか入っていない。
スローな曲なのだがドラムをバタバタに叩いてもらったので少々荒い。
遠くに飛ばすつもりだったのでまぁいいかと思っていたが素のままでいく事も考え編集した。
さぁ何を入れようか。
とりあえずイントロ部分はコードが2つしかないので白玉でオルガンを入れてみる。なんとなく雰囲気は出てきた。
プロコムハルムの「青い影」みたいな印象的なフレーズが出来ればもう決まったも同然なのだがなかなか思いつかない。
ウダウダやっているうちに出来もしないのに本気に上手げなプレーをやろうとしている自分がアホにみえてきて音源を宇宙シンセに変える。
するとどうだろう、しっくり来た。やはりオレの逃げ道はここしかないのか、、、。
気分を変えて唄録りへ。
高い。キーが高い。前から高いとは思っていたが日々弱る喉への負担は相当な物だ。
もう昔の曲は唄えないのか?軽い不安。
とりあえずのテイクをたたき出し終了。
唄は疲れる。



2004/12/21
<流星のスピード>アコギ録り。
良い音のアコギが適当な感じで入っていればいいかと思ったがアルペジオに変更。
バタバタドラムとオレのベースと適当なアコギだとバラバラ感満載になってしまう。
リズム隊をミュートしクリックをアルペジオ用に作り直し録音。
あら!いい感じじゃない。曲が違ってきた。
ここでドラムとベースは使わないか,差し替える方向へ。
こうなってくると昨日の唄もダメダメに聴こえてくる。
気分一新唄いなおし。

だがしかし、気分を一新したくらいで声が高くなるほど世の中は甘くない。
そうか!あの手だ!
韓国録音でタカ音楽道場で教わった「唄えないのならそれは君の唄う曲ではないのだよ」という教訓を思い出す。
自分も韓国のボーカリストにさんざんメロディーを変えさせたではないか!
よしトライだ。
人生初の出来ている曲のメロディー変更。
サビを劇的に変え録音。
なんて唄いやすいのだ!
しかも雰囲気までグッドな感じだ。
ありがとうタカ音楽道場。
そしてパクよ、オレも変えたぞ!

そして今日は昨日の夜バーティゴに飲みに来ていた飲み仲間に唄部分のオルガンの白玉を頼んでいた。
コードが多すぎて弾ききれないのだ。
ピアノの出来る人なら10秒で出来る事なのに悔しい。
夜の12時くらいに来てくれるというので11時半くらいからセッティングをしてお待ちしていたのだがなかなか来ない。
バーティゴで酒を飲みながら上田さんに「ねえねえ、これって忘れてんじゃないのかねぇ」と言ってみるが上田さんは「いや、大丈夫よ忘れるわけ無いでしょ」と言う。
そんなやりとりを3回くらい繰り返し深夜1時半すぎ。
上田さんがメールチェックをしていたところ「あ!今日来れないってメール来てた!」

韓国録音の時はたまたま遊びに来たミュージシャンの皆さんととてもタイミングが合いサクサク物事が運んだのだが、今回はタイミングが悪い。
きっと今回の録音は自分でやれってタイミングの神様が言っているのだろう。
わかったよ、、、。
ホンダッチワイフにそのことを告げると「じゃぁヨシヤさん弾いてみます?」と言う。
マジか、オレはもう眠いのだ、君がもしかしたら神様だったのか!
神様の言うとおりにキーボードの前に座ってみる。
2時間トライしてノックダウン。終了、、、。
神様を目の前にしただけじゃ、いきなりピアノが弾けるようにはならないのだ。自分が神様でない限り。



2004/12/28
引き続き<流星のスピード>のセッション。
リズム隊はほぼ差し替え決定なのでとりあえず自分でやってみることに。

ホンダッチワイフが「リムとベードラの音があったらいい感じじゃないですか?」と言うので試してみる事に。
彼らエンジニアはミュージシャンと違い音をとても重視する。
音楽的なフレーズは頻繁には出てこないが<純度の高い音>の<置き場>を考えるのだろう。
ここら辺はやはり僕には無い感覚なのでこのような助言はありがたい。
が、リムとベードラだけでありきたりではない独特の世界を作り出すのは難しい。
それはギターで言えば6弦と3弦で表現するような物だ。
そこで試行錯誤した結果スティックをベードラの上に自然に落としてみた。
カラカランと小気味のよい音が出た。
そうするとどうだろうヘッドホンからホンダッチワイフの「今の凄いいい音でしたよ!」
そうか、じゃそれで組み立てていくか、と言う事になり研究を始める。
ガムテやティッシュを張り、一番いい音が出る高さを割り出しベードラとリムとで組み合わせる。
するとなんとなく聴いてるだけだととても複雑化かつクールな感じに思えてきた。
新しいユルユルなドラムンベースみたいだ。
なんかもういい感じなので唄部分のオルガンも頼まなくていいや、ということになり、
あとはこのドラムをエディットして、それから考えようと言う事になった。



2005/01/01
毎年の事だがあまりの正月の暇さに<流星のスピード>のドラムエディットをやる。



2005/01/22
今年初のスタジオ。
正月にエディットした<流星のスピード>のドラムを流し込む。
やりかけの曲に飽きたので新しい曲に取り組む事にした。

しかしいざギターを入れようとしたらチューナーがない。
いつもあるので持って来なかったのだ。
年末のデラチョコのライブで持って帰ってしまったのか?しまった。
大体オレはピックとかもいつも無い。楽器にズボラな自分に罰が当たったのだろう。
仕方が無いのでMACを開き音源でAの音を出してチューニングする。
そして<切ない分子>(the zulu時代の曲でライブでは一回だけ演奏したことがある誰も知らない曲)と、<2月の革命>(FEB TONE時代の曲)と<KINEORAMA>(the zulu時代の曲)の本チャンギターと唄をを録音。
終わる頃タカちゃんが遊びに来てチューナーがあることが判明。
最初に探したギターケースの隠しポケットに入っていたのだ。
思い出した!オレはいつも探し物を探しきれずにいると一番最初に探したところにあるのだ。
そして次こそ最初に探すところを念入りに探そうと誓い、その事自体を忘れてしまうのだ。
バイクが壊れているので電車で帰ろうとしたのだがスタジオで喋っているうちに2時とかになってしまった。
しょうがないのでバーティゴに移動して軽く飲むつもりが朝7時まで飲んでしまった。
アホかオレは。
ホンダッチワイフが今回のセッションからマイクケーブルを短くしてコンプの真空管を取り替えたことにより、格段にボーカルとアコギの音が良くなった!
全曲録り直したくなる。(ウソ)



2005/01/23
昨日のギターのチューニングを念のため合っているかどうか調べたらあまりにもフラットしている。
これでは今後のダビング作業がかなりメンドくさいこと必死。
あきらめて全曲録り直すことに。アホかオレは。
まぁいい予行練習になったと思い直す。
結局<切ない分子>のOKギター<KINEORAMA>のOKギター&OK唄、コーラスまでやったところで急に眠気が襲い終了。
バーティゴに行くと帰れなくなるので隣には顔を出さずに終電で帰宅。
今日はスタジオ訪問者が5人くらい来た。
ホンダッチワイフはスタジオに泊まるそうだ。
きっと電気を消して機材の点々とした色とりどりのランプを見ながら、宇宙船気分に浸りたいのだろう。



2005/01/24
<KINEORAMA>のコーラスをさらに重ねる。計6本。
この曲はかなり自分のイメージを超えた方向に向かっている。
曲を作った時のイメージを次々と思い出してきたからだ。
バンドで再現できないままバンドサウンドに慣れてしまったせいもある。
ソロの録音は制限もあるが自由だとも深く再認識。
なんでもありじゃん。
コーラスを入れた時点で方向が決まり次々と鍵盤を入れていく。
イメージが決まれば早い。
今日のセッションでほぼ70%は出来たような気もする。



2005/01/25
昨日は<KINEORAMA>をとことんやり尽したので<2月の革命>のギターと唄を録る事に。
この曲はテンション一発なので一日2回は唄えない。
ホンダッチワイフの提案でクリックなしでやった。
そのせいか良いテイクが録れたのでそれをOKテイクとした。
唄っている時、最後の方はなぜか足が震えて立てないくらいの状況になっていたのできっと良いテイクなのだろう。
さてダビングを一応してみようか、と言う事になったのだが、何を入れても唄を邪魔する結果になってしまいボツになっていく。
いろいろ試したが結局全編ワンコードで続ける地を這うようなシンセのみが残った。
明日から3日間は家で編集作業をやるためこの4日間のセッションを仮ミックスして編集のためのデータをもらった。



2005/01/27
<2月の革命>でボツになったアルペジオの音が良かったので、
ジムオルークばりのミニマルギターインストでも作ろうかと4,5時間やってはみたが、
ボーカルのヘッドホンもれがひどくて断念。



2005/01/29
今回のセッションを終えると又プロデュースの仕事などが入るため、自分で出来る事はなるべく自分でプレイして3月にゲストミュージシャンをまとめて呼ぶか、という話になってきた。
そんなんでとりあえずドラムをやってみることに。
今日は<KINEORAMA>に挑戦。
大体のイメージはあったのでそれを突き詰める事に。
<流星のスピード>と同様、リズムパターンというよりはそこに欲しい音域のサウンドを置いていくイメージ。
これなら素人でも考えようによってはどうにかなる。
そんで、、、どうにかした。
<2月の革命>のベースを入れようとしたが弱音を吐き断念。



2005/01/30
朝起きるとベースが入れられそうな気がしたもんで気を取り直しベースを頑張って入れた。
そして昨日のドラムに気を良くしたのでさらに調子に乗り<2月の革命>のドラムに挑戦。
これはドボドボではあるがリズムドラムもあるのでかなり難航すると思われたが、いつの間にかドラムがうまくなっているような。
思い過ごしでもいい、とりあえず終わりさえすれば、、、。
中盤から怪しげに鳴り響くリバービーな低いフロアタムが唄のテンションと緩やかに同期しながら、やがてドボドボなリズムに変わっていく様を楽しんで欲しい。



2005/01/31
あと一日しかないのでとりあえず1年前にここで仮唄、仮ギターを録音した曲を引っ張り出す。
<新>はまだ歌詞が決定していないので<夏>をやることに。

この曲はバンドに疲れ果てたオレが平行してやっていたアコースティックセットのバンドでよくやっていたデュエット曲。
題名どおり<夏>の何気ないヒトトキをオールデュエット(女性)で全編アルペジオで唄っている小品。
関係ないが(公に言うのは初めてだが)オレはマーシーの<夏のぬけがら>と言うアルバムが大好きである。
今日はアコギを入れ簡単なオブリを入れ、仮唄、仮コーラスを入れてこの曲は終了。

もう一曲は<きれいなもの>。
キレイな物を拾ったときの話しだ。
この曲は2年前に上田ドラム&オカムラベースまでは録れている。(本人達は揃ってその事を忘れていた。上田さんにいたってはオレのドラムプレイと勘違いしてた。少しうれしい)
まだかなり手探りな状態なのでとりあえず、テーマになるシンセを入れ、今のところオーケーテイクの唄を入れコーラスを入れてみる。
が、ここまで入れてみると何か違う。他の曲とのバランスがあまりにも取れない。
いやバランスなんかどうでもいいんだ。気に入らないんだな、きっと。
これはここでひとまず終了してこの休みの間にドラムを大幅にエディットし打ち込みと混ぜて、ベースも差し替えようかという気分になってきた。
シンセの感じが結構いいのでそれに沿う形だ。
今日は最終日なので今までのデータと音をもらい終了。

その後、ホンダッチワイフがPRO TOOLS&MACを購入したので3月からまたガラっと変わったりして。
今の時点でいつ終わるのか見えないが、目標は秋に発売。
がんばれ、オレ!



2005/03/05
<FAKE SUNSHINE>という曲にとりかかる。
これはthe zulu解散後オルガン&エンジニアの岩井誠と結成した<Feb Tone>というユニットでやった曲だ。

the zuluは未発表の曲をやりかけのまま解散してしまったので、それを仕上げているうちに<Feb Tone>が結成された。
ちなみに2人とも2月生まれなのでこのような名前になった。
実は岩井さんはかなりの凝り性なのでビデオクリップまで当時作った。
この時の音源や映像は今だ未発表のまま友達すら誰も見たことがない。
勿体無いのでいつかホームページで公開してみたい。
音源はソロアルバムに入れるかもしれない。
ちなみに当時<Feb Tone>のライブは3人でやっていて、僕がアコギ唄で岩井さんがシンセ、ベース。ドラムはグレース(女性最高級ロックドラマー)に頼んだ。
そしてバックに作った音源を大音量で流しライブをやるのだ。
ライブ映像が残っているがかなり暴力的でカッコイイ、ハイテンション大会みたいなライブだった。

話はそれたがこの時にライブでやった時に作った音源を元に作っていくことにした。
チープなリズムマシーンとシンセが何種類か入ったヤツだ。
まず激しめのアコギを入れ本チャン用の唄を入れてみた。
やっていくうちに盛り上がりコーラスを入れシンセも入れ結構形になってきた。
やはりレコーディングはノルと早い。
とりあえずもう2時だしやめるか、と言う事で今年の作業は終了。
12月の8日間でどうにか方向性は決まったように感じる。
来年はそこに向かいサクサクと作業をすすめなければ。



2005/03/19
<きれいなもの>を解体して再構築するため自分のMACにデータを流し込む。
その後<夏>を仕上げちまおう、ということで取りかかる。

この曲のイメージは<夏特有の閑散とした東京の、浮かれてもいないし沈んでもいない真昼に、確かに存在するどこでもいる2人の、すっと流れていく風景を感情(過剰な演出)なしに、ただ切り取った様な>ニュアンスが出せれば、と思っている。
土台は唄とギターなので、あともうそのような雰囲気の何かが良い感じで入ればオーケーだ。
で、そんな感情を素直に入れられるマシンは名機KORGーMS20以外には無い。
しかしこいつを操るのはけっこう大変。
今回のセッションでもかなり活躍しているが、ダイヤルを1ミリ変えただけで音が変わって戻れなくなってしまう。
かなり官能的であり感情的なシンセだ。
まず音作り。
イメージしてたのはLOWなテルミン風の音がフワッと雲のようにただそこにゆっくりと流れている感じ。
で試行錯誤の末いい感じになってきた。
音に合わせて入れてみる。
いい感じだ。
しかしプレイもまた大変で、サスティンの微妙な伸び具合が気まぐれなので最高の音を残すには時間がかかる。
このような何気ない演出は僕が最も大事にするところであり(ただ好きなだけ)、細心の注意を払い音を生み出し、微妙なよじれ具合を時間をかけて作り出す。
こうゆう事ってそれが誰にも聞こえないとしても、確実に曲に影響されていると思うし、それが自己満足だとしても、音で僕の感情に代わるものはこれしかないとも思うからだ。



2005/03/20
昨日のセッティングを残したまま今日はHIの音を入れる。
LOWと入りみだれいい感じ。
次に欲しい楽器はペットの音だった。
本物があれば言う事無しだがスタジオにある音源をひっくり返し、なるべく乾いてクールな音のペットを入れてみた。
なかなかグッド。
演出が大体揃ったところで本チャンの唄に挑戦。
1月にも挑戦したがCメロが悲しいかな、高すぎてうまく唄えない。
煙草と酒に犯された喉は年とともに衰えていくのか、、、。
明日はデュエット相手の藤島美音子さん(Swinging Popsicle)がいらっしゃる。
ピッチに厳しい彼女に怒られないために、どうにか、とりあえずの本日最高テイクを残し終了。

本日の作業をホンダッチワイフとビールを飲みながら聞いていると、スタジオオーナーのタカマンチェス登場。
タカ「ヨシヤクン、このペットの音いいね」
オレ「結構探したよ、乾いた感じのやつ。ホントだったら本物がいいんだけどね」
タカ「そうか、ちょっとまって」ピポパ、と電話をかけ始めた。「あ、どうもタカです。友達がペット入れたいと言うのでお願いします。ピ。とりあえず明日ペットの友達来てくれるから」
オレ「マジスカ?ウレピー!」
みたいな感じで明日はゴージャスにゲストが2名様ご来店となった。



2005/03/21
今日はこのセッション初のゲストプレイヤーをお招きする日だ。
なにやら僕もホンダッチワイフも緊張している。

まずは昼いちにペットの加茂さん登場。
加茂さんは何日か前にこのスタジオで自分のボサノヴァバンドで録音したばかり。
僕もその音を聴いていたし、そのチェットベイカーばりのクールな音に問題はなにひとつない。
<夏>のイメージを話しアウトロの決め以外はペットとフリューゲル(ペットより小さくずんぐりむっくりした感じの楽器でペットより温かい感じ音がする)を織り交ぜフリーで吹いてもらった。
やはり本物はいいね。いやいや最高ですよ。
曲のイメージもクオリティもグンとあがった。言う事なし。
調子に乗り<世界のきれはし>まで吹いてもらった。

夕方に藤島美音子嬢登場。
もう10年前に彼女は唄っていた曲なのだが、記憶力がよくしっかり憶えていらっしゃる。
あまりの記憶力の良さに僕が仮で吹き込んでおいていた女性パートのメロディや符割が昔と違うと指摘された。
お前は一体どっちがやりたいのだ!と。
そこでよくわからないのだが今の気持ちを尊重し最新バージョンでお願いすることに。
チャチャーと練習し即本番。
彼女の場合はピッチとかの事は全く問題ないので、感情の入れ具合に突き詰めていく事が出来る。
感情をコントロールすることはボーカルリストのやるべき仕事のひとつなのだが、なかなかそこまでたどり着いていない人が多い。
唄が下手な人だとそこまでいかないままとりあえず間違え無しで終了、なんてことがよくあるのだ。
そういった意味で彼女の唄う歌はとても良いし、いこうと思ったらどこまでもいける可能性を秘めていらっしゃる。
そして3パターンくらいの唄い方(死にそうなヤツと呟き調なヤツとすこし浮かれててる風)を試し、すり合わせていく。
作品が動き出す。
夏だよ夏。
こんな夏なんだよ、オレが言いたいのは。
心を人に揺らされ僕から<夏>は離れていく。

ペットの加茂さんもそうだが良いミュージシャンと仕事をするととても楽しく気持ちが良い。
それは結局良い作品につながるし、聴いてもらえる人にも伝わりやすいんだと思う。
こういう数少ない気持ちの良い瞬間が僕をしつこく音楽に立ち向かわせているひとつの要因でもあるのだ。
これだからやめられないと。
出来る事ならこの気持ちの良い架空の物語りの中で生きていきたい。



2005/05/15
プロデュース&アレンジの仕事が2つ重なりやっと復活。
2ヶ月振りのセッション。
6月までには終わらせたいがきっと無理だろう。

今日は何度目かの<夏>ボーカル入れ。
これがサクッと入ればミックスまでいけるかも。
とりあえず目標はそこにおく。
でも今日は何かいける予感。
唄ってみる。
調子がいいぞ。
ホンダッチワイフも今日はいけそうですねと微笑む。
そうだな、と微笑み返し。
藤島美音子嬢の録音の時に感情の入れ具合は決まったのでそれに添う形で唄っていく。
AメロBメロはニュアンス勝負なのだが鬼門のCメロは声が出るかどうかの身体的問題。
どうにか今日は出てくれと祈りながら唄ってみる。
するとどうだ!出るではないか!スッと出るぞ。
声がかすれないうちに3テイク録り2テイク目をオッケーとした。
さっきの夕立の後の晴れ間が<夏>の歌詞とリンクし唄の神様が助けてくれたんだと思う。
なにはともあれラッキーだ。濡れ手に粟だ。
録れればそれで良いのだ!
どうでも良いのだ!

さていくつか録ったフリューゲルのプレイを生かしたいと思い本編終了後のアウトロを作りたくなった。
音をもらい編集してみるがイマイチ。
そうこうしているうちにアウトロをやめイントロが作りたくなった。
少しベタだが雑踏の音を上手く使い何か出来ぬかと思い立つ。
ホンダッチワイフにその事を告げると「じゃ、録ってきますか?」ともうポータブルDATの用意をしてくれている。
僕は片手にDAT、片手にマイク、頭にヘッドホンをつけ公園へ向かう。
突撃インタビュアーみたいな感じだ。
とりあえず46分テープを回しっぱなしで公園内を練り歩く。
子供の声、サックスの練習の音、川の音、風が木の葉をこする音。
どうでもいい日常の風景だ。
それを持ち帰り編集。
使える音を探し出しサクッとクールなイントロを作り、間奏にも挿入。
よし、いい感じ。
もういい。この曲にもうこれ以上はいらない。
本日、ミックスまではたどり着かなかったがヨシとしようじゃないか。



2005/05/21
<世界のきれはし>のミックス。
この日は他仕事があったのでホンダッチワイフにひとまず任せ夜11時にスタジオ入り。
ドラムの音がイメージと違うのでとりあえず明日へ持ち越し。



2005/05/22
ホンダッチワイフとイメージの摺り合せ。
明日へ持ち越し。



2005/05/23
夕方完成。
気に入っている。

この曲は僕がダメ~な頃に書いた曲。
当初、NON-POLYのアルバムに入れる予定でリズム隊とノードリードと唄まで録音し、後は自宅PRO TOOLSで肉付けしていったのだが、コンセプトがそれ以後ガラッと変わった為ソロで使うことにした。(その後前記しているようにコーラスとペットをゴンドワナスタジオで入れた)
ベースはサモン(the zulu)、ドラムは大好きな女性ドラマーのグレース。ノードリードはカンケ。
その頃はPRO TOOLSの練習がてら勢いダメモトで作り上げていったので、ホンダッチワイフもかなり苦労したと思う。
とにかくこの曲はパッションが欲しかった。
唄も録りなおせる環境にいながらあえて当時の録音を使い、原音を取り戻せないくらい素人PRO TOOLSで加工しまくり、それでヨシとしたかった。
そしたらこんな風になりました。

その後<夏>のミックス。
<夏>は100%ゴンドワナで録音したもの。
かなりゴンドワナらしい音が出ていると思う。
ぶっとくて生々しくてロマンチックな仕上がり。
ホンダッチワイフが一粒一粒の音をブラッシュアップしてくれたので後はバランスだけ口を出した。
すごく気に入ってます。



2005/06/12
ホンダッチワイフは浮かない顔をしていたように見えたが、
実は実家でかなりリフレッシュしてきたと言う。
その日スタジオに着きしばし談笑後、ホンダッチワイフがこう切り出した。
「それでヨシヤさん、ミックスはヨシヤさんがやればいいと思うんですよ」
イメージを伝えるためにはそれが一番だと彼が出した答えだった。
そしてその事柄について午後3時、話し合いをして物事を進めていく。
ホンダッチワイフとは今後も仕事を続けていくだろう。それは確かだ。
今はその過渡期にあることは確認した。
「それならやってみるよ」曲のイメージはいつも話している。
それを自分だけでやったらこうなりました、というのも過渡期にお互いが近づくひとつの方法だと思ったからだ。
もちろん常時ホンダッチワイフがいるので機材の使い方やケーブル回しなどは心配ない。
ある意味、音だけに集中出来る贅沢すぎる環境なのかもしれない。
しかし自分で100%まで持っていくことが出来ても120%までは持っていけない。
自分に無い120%は他人の関与が無ければ生まれない。
往々にして他人のミックスは自分にとって80%だとしても、それを120%になるようにミキサーと切磋琢磨していく。
それが叶わないとしてもだ。(もちろん叶う事もある。だから人とやるのだ)
しかし何度も言うが自分でやるとMAX100%だ。

ミックスか、、、。
興味はあるが果たして自分に出来るのだろうか。
ナンチャッテミックスなら出来るだろうが今回の曲選はかなりシビアな感じだからだ。
とりあえず今日は<2月の革命>をやる予定だったのでそれを卓に立ち上げてみる。
頭の中になっているイメージは確実にある。
あとはそれを技術的に近づけていくだけなのだが、その技術に自信があるわけではない。

夕方から始めて深夜1時くらいにどうにか完成。
ホンダッチワイフに音響的にこれはどのような感じなのかと尋ねると、思ったより丁寧なミックスだと言う。
少しこもり気味だがそれはそれでロック感が出ていると。
まぁそうかもしれない。
音は録音時に丁寧に録ったし演出はプレイでかもし出している。
そうなるとあとは音を補正していけばいいのだから。
NON-POLYの場合はほぼPC内でアレンジをどんどん変えながらやっていて,言ってみればPRO TOOLSスマジックみたいなものをわざと重んじたが、今回は録音時から確固たる最終系がありそれに向かって突き進んでいたのでそうなったのかもしれない。
しかし引っかかるのがわざとこもらせたわけではない、という事だ。
しかもミックスをやっているいるうちに自分の唄がダメに聴こえてきた。
まぁ時間はあるしまた時間をおいて聴き直してみよう。
気になるならまた録りからやり直せばいいや。



2005/06/19
<KINEORAMA>のミックス。
この間不確かなまま進めていたEQのかけ方をもう一度確認してから始める。
ミックスのセオリーはきっと今聞いたって身につかないことはわかっているのであえてぶっ飛ばし、あくまで積み上げてきた耳と感覚だけを頼りに進める。
それはそのスピードは地上で空を見上げ追いかける飛行機よりも遅く、滑るように移動していく星々より少し早い。

この間よりはうまく出来た気がする、、、。



2005/07/10
今現在70%くら作業が進んでいる曲は3曲。後はないに等しい。
残るは<FAKE SUNSHINE><きれいなもの><流星のスピード>だ。
全てをもう一度聴き何が必要で何が必要でないかをチェックしていく。
とりあえず<流星のスピード>のベースを入れてみようという事になる。
しかし10分弾いてあきらめた。
サモンのベースのイメージで弾いていたからだ。
だったらサモンを呼んだ方が早いし良いものが出来る。

サモンは昔僕がやっていたthe zuluというバンドの3人目最後のベーシストである。
僕は彼の風貌通りの大きな優しさに何度も助けられた。
感情がクールに、かつ激しくぶつかり合うzuluのリハ後に彼を飲みに誘い、愚痴を黙って聞いてくれた彼に僕は今でも感謝している。
彼の弾くベースはいやらしい。
特に指が気持ちがいいほどいやらしい。
そして彼は邦画と邦楽に異常に詳しい。
家の底が抜けるほど所有している正しいマニアだ。
しかしビートルズやストーンズなどの王道的な基本ロックセットはベストしか持ってない。
そこがおもしろい。
彼がベースを弾くとまぎれもないサモンの音になる。
これはミュージシャンとして当たり前のような話だが、なかなかいない。
人が楽器なり唄を奏でた数秒後にその奏者を他人が感じることを、音楽人の全てだとしたら、彼は本物の音楽人の一人である。
そして僕はそんなスタイルに心底惚れ尊敬するのだ。

そうと決めたら話は早い方が良い。
数年ぶりに連絡を取り次の録音を頼んだ。
この日はサモンに送る用の仮ミックスを落としベースのイメージを決め終了。



2005/07/24
サモンがノシノシと登場。
このセッション3人目のゲストミュージシャン。
今回は<FAKE SUNSHINE>と<流星のスピード>を頼んだのだが、磨きをかけたそのプレイにその場で<きれいなもの>も弾いてもらった。
素晴らしいプレイだ。
ベースを入れることによって足りない音が聴こえてきた。
曲が動き出す。
他人が奏でた素晴らしい120%の音が入ることによって。
そして新しいイメージが放たれる。
それは花火のように360°ではなく、ある一点に向かい形を棒状にした火の玉みたいな物が突き進む感覚だ。
視覚的イメージに頼るのであれば波動砲ミサイル発射!みたいな。

3時くらいから始めて3曲を録り終え時間はまだ8時。
今日はもういい。
飲みましょう、久しぶりに。
サモンさんお疲れ様でした。ありがとう!



2005/08/07
ベースを入れて3曲の終わりが見えてきた。
今日は<FAKE SUNSHINE>のコーラスを入れてみる。



2005/08/08
自宅で<FAKE SUNSHINE>のコーラスをエディット。



2005/08/14
<FAKE SUNSHINE>を卓に立ち上げチェック。
パフォーマーで気になるところはエディット。
コーラスがうねりスピード感が出てきた。
ふと思いついたアウトロのフレーズをプロトュールスでチャチャーと作り、チャチャーと流し込む。
それを全体に合わせてたらホンダッチワイフが「ヨシヤサン、僕コレが入ったことによりこの曲、買いますね」と、わけの分からない事を言い出す。
ある意味一番最初のリスナーでもあるホンダッチワイフにそう言われうれしいのだが、
人が思う購買意識の神秘の原点がどこにあるのか、未だ僕には知る事の出来ない謎のひとつだ。

かなり僕的ミックスに複雑な様相をかもし出してきた<FAKE SUNSHINE>。
このままだとミックスで手に負えなくなりそうなのでコーラス部分を各セクションごとにグループ化してある程度の音を決めておく。

あぁ今日はすすんだ!
正直最近ダレ気味だった。
とりあえず威厳をみせる為に「やる気さえあれば出来る子なんです」とホンダッチワイフに言う。



2005/08/25
最近、心身共に疲れ果て体調を崩す。
初めてのスタジオキャンセル。



2005/08/28
<FAKE SUNSHINE>のミックス。
この曲はもともとthe zulu解散後キーボード&エンジニアの岩井誠とやったユニット「Feb Tone」時代に作った曲。

たった一回しかライブはやっていないが、アルバム分くらいの曲を完成させミュージッククリップまで数曲分撮った。
これらの作品は僕の人生に多々あるように日の目は見ていない。
友達数人しか聴いたことのない作品群。
今回ソロを録音するにあたっって一回きりのライブの為に作ったS,Eを元に音を重ねっていった。

当時ルーリードのようなシンプルな曲が欲しくてこの曲を作ったのを思い出す。
だが、なにせ声質が違うので全然そんな風には聴こえない。
しかも作っているうちにどんどん方向が変わっていき、むしろNON-POLYのようなコーラスばしばし、編集ばりばりな曲になっていった。
岩井さんの作ったS,Eの感じに近づいていったのかもしれない。
ソロでライブをやっていた時はシンプルで勢いがあるので良くやっていたが、この録音のまま再現しろと言われたらもう出来ない。
まぁNON-POLYと同じでライブと録音は別ベクトルで考えているのでどうでもいいんだけど。

たぶん今回の録音の中で一番トラック数が多い。
果たしてオレにミックスが出来るのか?
ゴンドワナだと取りこぼしが利かないので二日連続でスタジオに入っている時にしか出来ない。
まず一日目にコーラス以外を片付けた。
コーラスはこの間ある程度音を決め打っておいたのでそれ以外のオケに磨きをかけていく。
この曲のキモはスピード感とコーラス。
スピード感を出すためにかなり試行錯誤してホンダッチワイフの助言など頂きながら作業を進めた。
二日目にコーラスと組み合わせるとまた抜けない音が出てきてスピードが失われる。
ひいひい言いながらどうにかこうにか音を積み上げていく。
積み上げても積み上げても終わりが見えない。
なんだかスコップをフル回転させたカルビーのおっさんが、新しい音の塊をどんどん横に山積みしていってるみたいだ。
おっさん、それやらなくていいから。
かっぱらってっていいから。
音の廃材でおっさんの家でも作ってくれ。
そしたらあきらめもつくってものだ。
今はただ、フワッとした雄大で真っ白い雲の中をキラッと機体を光らした銀色の飛行機が、颯爽と横切る感じが出ればそれでいい。
となりにキレイなスッチーでもいれば気分も和むのかもしらんがそんなドッキリみたいな事はない。
とにかくホンダッチワイフと墜落しないようにアタマを回転させるだけだ。

どうにか夕方にもういいか的なところまでいった。
じゃ落としますか、と言ってDATに録音。
そんで、聴きますかってことでDATをチェック。
ありゃ、なんかノイズが入っている。
重大な事ではなさそうなのでもう一回落とせば大丈夫っぽいのだが、ここでストップ。
実は落としている途中で入れたい音があったことを思い出したのだ。
コレはそれを入れろって事か?
ノイズを出してオレを引き止めたか?
えっ神様よ?
じゃ入れるかって事で入れたい音を入れる為にやりたい事をやる為に、また録音に入る。
それは本編終了後にリーディングを歪ませたもの。
リーディングするには言葉が必要だ。
ホンダッチワイフにメシ休憩してもらいその間にMACに言葉を打ち込んでいく。
8小節分くらいの言葉を普通に話すスピードでいい感じに収めなければいけない。
まずはおおまかな言葉群を発掘し、削り、研磨していく。
なんでか楽勝だぞ、ボンボン出てくる。削るのにひと苦労だ。
なんとなくいい感じに収まり、メシから帰って来たホンダッチワイフにマイクを用意してもらい録音。
かるく歪ませて言葉が聴こえないくらいの感じで曲に挿入。
よし落とすぞ!
もう深夜だ。
眠いし疲れたしビールが飲みたいぞ。
フワッした雲に飛行機が突っ込んでいるか?
いる気がするから、終了!

あぁ疲れた、、、。




2005/09/19
<ジェットコースター>と言う曲を新たに録音する事になった。
その理由は気分としか言いようが無い。
なんかやってる事に飽きてきたせいもあるかもしれない。

ちょっと違うやり方でやりたくなった。
なんか思った時にサクサク入れ込んで行きたい衝動に駆られた。

とにかくジェットコースターと言うくらいだから早いテンポだ。
て言うか最初から最後までずっと唄っている。
早いスピードで。

この時点でおぼろげなイメージはあるがとりあえずやりながら考えよう。

で、まずはPRO TOOLSに直接ぶっとい音のするリズムマシーンを打ち込みそれをパフォーマーに流し込む。
それに合わせて久しぶりのエレキンギターを入れる。
なんだかとってもいい音で録れたので調子に乗りもう1本エレキンギターを入れてみる。
絡み合うエレキンギター。
これは無数にあるバンドサウンドアレンジでナンバー1の方法であり、大概のフレッシュバンドマンが最初にやるであろう王道の行為であるのだが、今までの僕にはない試みだ。
なんか、オレ、ストーンズみてぇじゃん!
ちょっとうれしくなった僕はその日キース&ロンの気分だった。
まぁこんな事を発言するとまたギターバカの人ら(SANBUN参照)にブチ殺されそうになるので、ここらへんまでにしておくが、かなり新鮮な気分に浸れた事は間違いない。
1年間ホンダッチワイフと2人で篭りやっていると自分と言うものに飽きてくる。
そして人は自分の限界を知るとナーバスになる。
だけどたまにあるこのような新鮮な風にまた吹かれ浮かれる。
その繰り返しだった。

2本目の絡める役割のフレーズを見つけるのに少々手間取ったが、なかなか押し付けがましくないクールな感じに絡みあった。
さて次はどうしようか。
とりあえず鍵盤を入れてみることに。
しかし展開と転調が速いコードチェンジに全く付いていけない。
こんな時はアルペジエーターの登場だ。
今回のセッションではまだ使っていないから試してみる。
アルペジエーターは指1本で奇跡のプレイを奏でてくる優れものなのだが、いかんせんムラがあるのでセンスが要求される。
試してみると考えつかなかったようなナイスな雰囲気になったので、本腰を入れて入れることに。
4,5本通しでプレイして録音しプロトュールスで編集。
存在感がありすぎてその後白玉オルガンを入れようとしたがもうそんなもんいらんわ、って言われた気がして白玉はやめた。
最初はバンドっぽくしないでピコピコな感じにしようと思ったのだが、エレキンギターとアルペジエーターがこの曲の疾走感をさらに助長させてきたのでリズム隊が欲しくなってきた。
ベースが欲しい。
ひとりこの曲にうってつけのベーシストを思いついた。
そしたらもう次が出てこなくなってしまい、インスピレーションを優先しそのベーシストにお願いすることにした。
日本で一番サンバイザーの似合う男だ。

これにいい感じでベースが入ったらドラム物が決まってきて、それが出来たらもうコーラス入れればいいんじゃん?って感じだ。
今の時点では。
サンバイザーの男は30日のセッションにやってくる予定。



2005/10/09
音楽をやっていて良かったな、と思えるひとつに「ひとり勝手に追悼」がある。
2日前に古い友人が死んでしまったと聞いた。(SANBUN参照)

その時から今日は追悼ミックスすると決めていた。
なぜか、曲もはまった。
この日を待っていたかのように、ずっとミックスできないまま放置されていた曲だ。
それを彼女に捧げる。
そのことにより僕はこの曲を聞くたびに彼女の事を思い出すだろう。
それでいいのだ。

<流星のスピード>

感覚のドレスが揺れた
輪郭のない風のせい
感情の帽子が飛んで
立ち崩れたたおやかに

流星がヴィーナスの斜を
緩いカーブで
走り抜けた一瞬は
ボクラノカギラレタヒビニヨクニテル

曖昧な旋律はもう
星々のロープとなり
残酷なその未来は
スピードを上げ続け

流星がヴィーナスの斜を
緩いカーブで
走り抜けた一瞬は
ボクラノカギラレタヒビノヨウ

仰いだ空が砕け散って
遠音の余韻が
走り続け消えた一瞬が
ボクラノカギラレタヒビニヨクニテル



2005/10/16
今日は<ジェットコースター>唄入れ。
ベースが入るまで特に思いつく所がないので出来る事をやってしまおうといった感じだ。

1時間くらいテロテロっとブースに入ってやっていると、うわ!揺れる!
スワッ大地震か?
やばい!
軽くパニくる。
なぜなら今日は友達の友達の友達が東京大地震を予言していたからだ!
まじか!とうとう来たか!
ヘッドホン越しのホンダッチワイフも「ウワ~デカイ!」とか叫んでいる。
そうだ、こんな時はドアを開けて退路を確保しなければ!
この間阪神大震災の被災者の友達にそう聞いたばかりだ。
ヘッドホンを脱ぎ捨てドアのレバーを開ける。
が、開かない!開かな~い!あ~か~な~い~!ヤ、ヤバイ!一気に想像が膨らみ半泣きになる。
この狭いブースに閉じ込められ数秒後に来るであろうもっとでかい本震に、上のボロマンションが崩れ生き埋めになり窒息していく姿が浮かぶ。
しかしこういう時はあわててわいけない。
あわてるコジキはもらいが少ないの。
ホンダッチワイフに努めて冷静に「ホ、ホンダくん、ドアが開かないよ、開けてくれよ、開けてくれよ、開けてくれよ、 聞こえる?あ、開けてくれよ!」と言う。
「マジすか?」と言ってこちらへやって来て外からノブレバーを動かしているようだが開かない。
その間も揺れは続いている。
「開かないです!開かないです!開かないです!キャプテン!開かないです!」
レバーはガチャガチャ鳴るだけでドアは微動だにしない。
「わかったもういい!君は非難したまえ!オレの事ほっといていいのだ!」
なんて言うわけもなく、「早く、早く、早く!つぶれるぞ!町が!地球が!ウチューまでもだっ!」
こちらからもガチャガチャやってみる。
「あっ!鍵がかかってる!」
ホンダッチワイフが叫ぶ!
なんで外から鍵がかかっているのか考える暇は無い。
いつからオートドアになったのだ、このスタジオは。ちょっとしたホテルか!

その時ドアが勢いよく開いた。
やった、助かった!
しかし安心するのはまだ早い。
よし非難だ!
僕らはジャングルのツタのように絡まり膨れ上がるケーブルをくぐり、なぎ倒された大木のような楽器を飛び越え、崩れゆく空を想定しながらのホフク前進でようやく外への扉にたどり着いた。

よし脱出成功。
退路は目の前だ。
勢いよく扉を開ける。
あぁ外だ!
そこにはいつもの町があった。
こぼれるようにキラキラした粒子をたずさえた光が僕らの目を突き刺し、あふれんばかりのマシュマロのような大気が僕らを包み込む。
幹線道路から車の音が聞こえ、コンビニの前でおばちゃんが立ち話をして、八百屋のオヤジが道に水を撒き、遠くで誰かがクシャミをする。
そして立ち尽くす2人の前を、幼稚園のカップルが手をつなぎながら通り過ぎる。

町は今日も正常だ。

「なんだよ、、、バカヤロウ、、、」
誰に向かって言ったのか、、、そんな言葉が自然と出てくるのであった。

それから僕らはスタジオの前にある縁側に腰掛けタバコを吸った。
空は崩れていない。
うららかな午後だ。
「あぁ、テンションが下がるぜ」
「けっこうデカかったですよね」
ホンダッチワイフは鼻をほじりながら相槌を打った。
テンションとは大きく上がった後には、大きく下がるものだ。
手を上げたら下げるように、夜が終われば朝が来るように、鼻をほじれば鼻がきれいになるように、それはとても自然な事なのだ。
「あぁテンションが下がるぜ、まったく、、、」
僕はもう一度強調して言った。
だがしかし、その言葉は中空に舞うだけでもう誰も聞いてはいなかった。

そんなこんなで唄録り再開。
しかし今日はもうひとつテンションの下がる思いをした。
それはスタジオの前に最近出来た中華屋が原因だ。
美味くはないが安いだけが取り柄での店だ。
近くに飲食店が無いので仕方なく利用していたのだが、今日のはひどかった。
定食の中で一番高級な五目野菜炒め定食¥680を注文したのだが見てビックリ。
五目と付けば海老やらイカやら豚肉やらが少しでもいいから入っていて欲しい。
運ばれてきたのは野菜しか入っていない代物だった。
それとも五目野菜だから5種野菜が入っていれば成立するのか?
一万歩譲ってそうだとしてもせめてそれに見合う野菜を美味しく味付けして欲しい。
その皿の中ではそこらへんに落ちてるどうでもいいようなものをかき集めたみたいな、キャベツの芯とかピーマンだとか人参が切りくず状態で油まみれになっている。
これでは「クズ野菜痛め定食¥680」だ。
久しぶりに言ってやろうかと思ったが若いカップルがとなりで「おいしいね、おいしいね」とか言って食べていらっしゃるのでやめた。
「カップルよ、未来の日本は君らにかかっているのだ、もう少ししっかりしてくれ!」
そう強く思いテンションをまたもや下げて店を後にした。

しかしそんなローテンションにも負けず今日は唄をほぼ完成させてしまったので良しとしよう。
30日にはサンバイザーが日本一似合う男がベースを入れに来てくれる。
楽しみだ。



2005/10/30
「サンバイザーが世界一似合うが男ミットントン」が<ジェットコースター>のベースを入れにやって来た。
ベースをケースから出しながら開口一番、
「ヨシヤクン、これ終わったらデスメタルバージョンもやっていい?」
「あぁいいよ、じゃ早く終わらせよう」
次にケースのポケットから何やらエフェクターをガチャガチャ取り出す。
「ヨシヤクン、これかけてもいい?」
「あぁいいよ、メタルの時にね」
チューニングをやりながら、
「ヨシヤクン、これ終わったら弾くからね」
「わかった、頼んだ」

サンバイザーをかぶりかわゆい言葉遣いで話すミットントンにしか弾けない真のガレージベース録音終了。

「ヨシヤクン、これにシンベかけたら良くなるから今度持ってきてもいい?」
「あぁいいよ」
「それかけて気に入らなかったら又弾きなおしていい?」
「あぁいいよ、聴いてみてからね」
ミットントンは安心した顔でお茶を両手に持ち、すする。
プレイバックした曲を聴きながら
「ヨシヤクン、今からティンパニー入れていい?」
「あぁいいよ、何でも好きにやっていいよ」

ミットントンはブースへ行きドラムの皮を弛め始める。

「じゃ叩くからね、ボヨーン!あっ口で言っちゃった!」とミットントン。
「じゃ音を流しますからどうか手で叩いてください」とホンダッチワイフ。

ティンパニー録音終了。

「ヨシヤクン、ビール飲んでもいい?」
「あぁいいよ、持ってくるよ」

隣りのBAR VIRTIGOから生ビールを持ってくる。

「ヨシヤクン、デスメタルやらないと」
「あぁいいよ」

ホンダッチワイフにギターを用意してもらいエフェクターをかましデスメタルバージョンをセッションし録音。
「ヨシヤクン、デスメタルバージョンはあんまりこの曲に合わないね」
「あぁそうだね」

それから仮ミックスを作り終了。
音がどこまでも深く、ポップフレーズ満載のいいベースが入った。
頼んで良かった。
センキュー、ミットントン!



2005/11/03
<きれいなもの>の唄が気に入らないとずっと思っていたので、再チャレンジ。が失敗。

隣りのBAR VIRTIGOにこの間アレンジをしたキャンディポップが髪を切りに来ていたので、鍵盤を入れてもらうことに。
サビ部分に入れようと思っていたが、なんちゃってピアノの僕にはコードが難し過ぎた。

さすが弾ける人はいとも簡単に弾いてしまう。
センキュー、キャンディ!



2005/11/06
<ジェットコースター>
ミットントンがシンセベース持って登場。
「合わなかったらすぐ帰るからね」と言いながらいろいろチャレンジ。

「ヨシヤクン、シンベ合わないみたい」
ミットントンは肩を落として雨の中帰っていった。
しかし一部使える所があり、それを頂くことに。

僕はミットントンが大好きだ。

その後<きれいなもの>の唄を再々チャレンジ。今日はうまくいった。
うまくいく日は話しが早い。
テイク1を主体にかるい直しでオッケー。
調子に乗りコーラスも全部やり直す。

さて入れるものは入れた気がする。
この曲はシンプルでありたい。
しかしなんかイマイチ感がある。
パフォーマーに音を並べ構成をズタズタにしてみる。
そんなことをしているうちにイントロが出来た。
チープで壮大で悲しいイントロだ。
これに決定。

実はこのセッションは今年で終了の予定。
最後にやろうと思っていた<夏>のリミックスがPRO TOOLSの中に入れっぱなしなのを思い出した。
リミックスと言うかリアレンジ?
これをA-DATとパフォーマーに流し込む。

これは全編フリューゲルをフューチャリングした短い構成。
これをジャズのリズム隊の人に演奏してもらい、リ-ディングを乗せようと思っていた。

まだどなたにお願いするか決まっていないが見つかったらすぐ音源を送れるように仮ミックスしてCDに焼く。
本日これで終了。

残された日はおそらくあと5日もないだろう。
どうにかしなければ!

やる事リスト
*<ジェットコースター>ドラムorリズム的なもの録音。ミックス。
*<きれいなもの>のミックス
*<夏リミックス>のリズム&ベース&リーディング録音。ミックス。

さて出来るか?
こんな師走に。



2005/11/08
今日は自宅で<ジェットコースター>の編集。
さぁあと2曲!
10、11日は連チャンでスタジオに入れるラッキーデイなのでそこでどうにか<ジェットコースター>を終わらせたい。

なにせトラック数が今回のセッションの中で1番多いのだ。2日でも足りるかどうか、、、。

今日はその下準備を自宅でする。
この曲のキモはスピード感溢れる唄&コーラスと有機的なアルペジエーター。
この有機的なというのがクセモノで、耳で合わしていったため悪く言えばその後入れたもの達はグルーヴをアルペジエーターに合わせていかないといけない。
ドラムはシンプルにいったからまだ合わせやすいのだが、これにリズムマシーンを入れることにしてみたのでさぁ大変。
自分の首を自分で締めるとはまさにこのこと。
最近ベースのカトーショコラにもらったビンテージのリズムマシーン(スライの「暴動」で使われているヤツ)を組み合わせてフレーズを作っていく。
まずはAメロとBメロの2種類をザクッと作ってみる。
この曲は基本はAメロとBメロしかないが、後半どんどんBメロが転調し展開していく。

なので後半の何パターンかとブリッジも基本リズムに沿った形で少しずつ変えていってみる。
それだけでもえらい大変な作業。
さらにそれらをアルペジエーターを中心とするグルーヴに1つ1つ合わせていく。
正直、死にそうだ。むしろ死んでいるかもしれない。
気が付けば8時間があっという間に経ったがまだ完成とは言えない。
しかもこれから用があるので今日は終了しなければならない。
明日も出来ないので10日にスタジオでやるしかない。
やるしかないとしか言いようがない。



2005/11/09
今日は仕事だったのだがスタジオが空いていたので<きれいなもの>のベーシックなところをホンダッチワイフにミックスしてもらう予定だった。

しかし夜仕事が終わってスタジオに行くともうフラフラでこの後進めるにもアタマとカラダが持ちそうもない。
ということでミックス断念。
やはりこのやり方には無理があったか。
あ~あ、、、。



2005/11/20
以前フリューゲルを吹いてもらった加茂さんの紹介でジャズのリズム隊の方々を紹介してもらった。
お二人とも楽器の先生なんかもやっているというので少し緊張する。

ドラムの菅野吉也さんは同い年で名前もいっしょ!(しかも二人の子持ち)
初めて自分と同じ名前の人に出会った!
夕方先に着いたのでまずは<ジェットコースター>のドラムを入れてもらう。
いろんな叩き方を試してもらいシンプルでいて少し変則な感じに落ちついた。
これから編集してもう少し変則にするかもしれない。
ベースの平川さんはもう少し後に来るので先に<夏リミックス>に取り掛かる。
これはブラシでお願いした。
ちょうど終わった頃にベースの平川理雄さん登場。
<夏リミックス>にウッドベースを入れてもらう。
フレーズも考えてきてくれたようでニュアンスだけ詰めて終了。
ベースに引っかかっている弓入れを見て、急遽リーディングの部分に弦っぽいのも入れてもらった。

時間がかなりタイトだったが思ったより早く無事終了。
さすがジャズメン!
その夜、生まれ変わったらジャズをやると心に決めた。

菅野さん、平川さんお疲れ様でした。又よろしく!



2005/12/04
今日は気を取り直して<きれいなもの>のミックス、再チャレンジ。
基本的には録り音自体がおもしろい音で録れていたのでそれを生かしストレート路線で行くつもりだったが、ドラムにサンズアンプをかけ、かるく歪ませた辺りから話が少し変わってきた。

なんかミッチェルフルーム&チャドブレイクの様な?あるいはジョンレノンのホームレコーディングのような?
そんな気分をポケットにしのばせながら作業を進めた。
迷うとポケットにそっと手を入れて気分を確認。
手触りは「おぼろげ」で「不確か」で「たいして美味くも無い」が、そんなものすらないと前には進めない。

ドラムがいい感じにビンテージリズムマシーンみたいになってきたので、ベースもトクトクベースっぽい音にしてみる。
もう一台サンズアンプがあったのでついでにベースにもかるくかけてみる。
なんだかドラムとなじんだ気がする。
よくわからんがフェイザーもかけたら艶も出てさらに良くなったのでそのままに。
ホンダッチワイフにベースにフェイザーってありだっけ?とやり終えてから聞くと「それは新しいですね」と一言。
「でもいい感じじゃないですか」と言う言葉に安心して次のステップへ。

アコギはマイク2本で録ったいい感じのバシャバシャ感をそのまま採用。
そうなってくると唄にはかるくショートディレイとフランジャー。
決まったも同然だ。
しかしここまで来てMACのキーボードの手前に置いていたドラムにかけていたサンズアンプを床に落としてしまった!
[イカン!!]と思った時には設定がグチャグチャになってしまいやり直し、、、。
微妙に他の音ともバランスが悪くなりなかなか元に戻らない。
結局これで2時間くらいくってしまった。
アホとしか言いようが無い、、、。
もうこのベーシックをやり終えた時点で12時近い。
まだまだやることはあると言うのに、、、。

今夜は覚悟を決める。
しかしベーシックさえ決まればあとは演出みたいなものなので楽しんでろうと心を補正。
何が何でも今日中に終わらせなければいけない。
それからコーラスやら鍵盤やらシンセやらイントロやらエレキギターやらをコネコネし、いらんプレイもいさぎよく捨て、細かいボリュームを書き、いまだセオリーを知らないパンニングを耳だけを頼りに行い、ああでもない、こうでもないと嘆きながら、もう早く帰りたい、飲みたい、眠りたい、お腹すいた、とホンダッチワイフにグチを垂らしてる間にいつしか終了。

おいミックス!疲れるぞ、お前!
特にカオがむかつくぜ!
オレの命も削れていくぜ!
訴訟の用意もしているぜ!
犬畜生!



2005/12/10
「ジェットコースター」のミックスの為の下準備。
店の早番にどうしても出なければならないので、ランチ後スタジオへ行く予定になっていた。
だがしかし、12月というのはレストラン業界は年で一番忙しい季節。

ありがたいことにたくさんのお客さんに訪れて頂き、結局スタジオに着いたのはもう暗くなりかけた午後5時。
これから編集か、、、。
とりあえず一昨日編集した音をホンダッチワイフに聴いてもらう。
「いい感じですね、問題ないんじゃないですか?」
いや問題は山済みだ。自分で気持ち悪かったらあとで後悔するのは必至。
早速気持ち悪い所を修正し始める。
やっているうちにフレーズが気に入らなくなり、全とっかえとかやり始めてさらに死に近づく。
何時間たっただろう?忘れたがとりあえずの物が出来た。
よし流し込もう!とした時ヘッドホンからノイズが、、、。
いや正確に言うと今聴こえ始めたのではない。最初からあったのだ。それは知ってた。

が、こうして単体の音として聴いてみるとどうも気になる。
後々ヤバイかもしれない。
原因は最初の音選びの際にザクッと切り取ってしまったままで作業を進めてしまったせいだ。
リージョンのアタマとケツが汚いのだ。

オレは最強のアホだ。勢いでやり過ぎた。

こうなったら1つ1つにフェイドイン、フェイドアウトをかけるしかないのだが、いかんせんかるく1000個はある、、。
どうしよう、後の祭りだ、、、。
しかしやるしかない。
やるしかないとしか言いようがない。
1000個も1個目を始めなければたどり着かないの、、、。

10個ほどやった所でホンダッチワイフが「たしかパフォーマーだったら全部を反転させれば1発でクロスフェイドが出来る機能が付いてるのでトュールスでも出来るかも」と言い出した。
何?それはいいぞ!早速試してみる。
おっ!なんだか出来るぞ!これはいい!さすがコンピューター!
しかし繋がっているリージョンの数も膨大でありまだ時間がかかりそうだ。
そこで試しに全部のリージョンを反転させてやってみる。
スウィッチオォ~ン!
なんだかすごく考えているようだが出来てる気がする。
10分ほど様子をみていると突然警告音が!
いつものことだが英語でわからない。
しかし途中までは出来ている。
よし吹っ飛ばせ!
もう一度スウィッチオォ~ン!
警告が出る頻度が早くなってきてるがとりあえずは出来てる。
ならいいじゃない!
しかし一抹の不安はある。
出来てる物に関してはセーブさえすれば生き残るがフェイド機能はかなりCPUを喰うのだ。
何度もやっているうちにCPU不足の警告も出始める。
設定を最大に持っていきどうにかしのぐ。
ガンバレオレのMAC G3!もう少しの辛抱だ!ここを乗り越えたらきっといいことがあるはずだ!
励ましの想いが通じたのかMAC G3は頑張った。
カチカチ音たてながら頑張った。
ほどなくして、、、とりあえず終わったようだ。
いろいろわからないことはあったがどうにか全リージョンにフェイドをかけることが出来た。
もちろんノイズはキレイに消えている。
さぁここで最後の壁を乗り越えなくてはいけない。
それはここであまりに大きい負担を無理にかけ過ぎると、次にファイルが開けなくなってしまう可能性があるのだ。
それはNON-POLYの時に経験したトラブル。
無理やり押し込んだセッションファイルが開かなくなってしまった。(結局オサム大先生がどうにかしたが)
もう勝負しかない。
とりあえずマージしてパフォーマーに流し込むためにセッションファイルを閉じる。
もしこれでファイルが開けられなくなったとしても膨大な時間をかけて作ったリズムがパフォーマーにさえ行けばいいのだから。
しかしいつもだったらすぐに閉じられるべきファイルがなかなか閉じない!
画面上には考え中を示す白い手がかろやかな動きで指を動かし続けている。
とりあえず静観。
指が動いていると言う事はまだ望みはある。
固まっていないのだし。

どうにか20分後ようやく閉じられた。
まだ安心は出来ない。
データをパフォーマーに移し音が鳴るまでは。
粛々と作業を進め祈るように2人でスピーカーを見つめる。
ドッチカドッチカタントトタン。イヤッホウ!
聴こえてきたぞ!成功だ!

さてこうなると後はベースが一部気になってきた。
チョチョイと直しどうにか完成。
ようやっと出揃った感じだ。
本当は今日でミックスを終わらせる予定だったがもう無理。

来年へ持ち越し決定!



2006/01/15
「ジェットコースター」の下準備も追い込み。今年1発目。はりきっていきたいところ。
しかし正月からこの日までにやろうと思っていた自宅編集が時間が取れなくてできずじまい。

音ももう少し入れたい。
それでいろいろ試したが最後にキャンディポップさんにお願いして鍵盤だけ入れることに。
パイプっぽい柔らかい感じのオルガン。
良し、いい感じ。
これでとりあえずラインナップは揃った。
さぁミックスをしなければ。
しかし今回のセッションで一番トラック数が多いのでわけわかんなくするように、新しいファイルを作ってそこに必要なオーケートラックだけ入れていく。
そしてさらに細かい編集を自宅でするために同じ物をPRO TOOLSに流し込んでおく。
自宅で出来る所まで詰めてミックスの時に余計な時間を取られないように準備した。



2006/01/18
自宅で編集。
少しでも気になるところは粘りたい。
なんと言ってもリズムが命のこの曲。

それと今日はオートチューンにも挑戦。
これは唄のピッチを直してくれる優れものなのだが今回は使っていなかった。
それにはいろいろ事情がある。
(1)MAC OS9,1の時にはうまく起動しなかった事。
(2)操作方法を忘れていたこと。
(3)本能的に唄だけはさわらない方がいい気がしていた。

さて、いいわけ。
(1)は最近9,2にバージョンアップ(それ以来すこぶる調子がいい!)したので問題なくなった。
(2)操作方法を教えてもらい少し思い出した。
(3)(1)(2)が出来たならやっちゃおうかなっキャハ!て思ってきた。
それとここで自分の曲で練習しておけばプロデュース仕事などで役に立つだろうと言うのもある。(ホントのいいわけ)

しかしやりだしたら止まらない止まらない。
誰かオレを止めてくれ言いながら無心に唄(さすがにコーラス部分中心に)を直してしまった。
ホントオレがこんなくらいだからこの先若手ミュージシャンはどんどん便利なマシンに染まってしまい、演奏が下手になっていくんだろうな。(完璧に自分を棚に上げてます)
なんて思いながら気が付けば10時間座りっぱなしの瞑想ぶりでした。
だってなおっちゃうんだもん~。
こんなオレをブン殴ってジョン!ヘルプ!



2006/01/22
とかいいながら結局10何時間くらいじゃ自宅で終わらなかったので、今日はホンダッチワイフに最後にどうせやろうと思っていたファイルのまとめをやってもらった。

まずミックスに使ったオーケーテイクのみを1枚のDVDに焼き、それと連動するトラックシートをきれいに書き直す。
それとは別にその曲の全データを別DVDに焼く。
そうするとまたミックスをやり直したくなった時に話が早い。(ってまたやり直すのか?オレは?それはまだ誰にもわからない、、、)
その間に編集の続きをやって真のオーケーテイクを流し込めれば今日は良し。
新たにシンセノイズトラックが2トラック増え深夜3時くらいまでかかってどうにか真のラインナップが出揃った。

もういいだろう、、、そのへんで。
オレはオレに勘弁してやった。



2006/02/05
さて<ジェットコースター>は出揃った。
ミックスは次が2連ちゃんなのでそこでやることにした。

今日は<夏>のリミックス。
唄入りの方にペットを入れたのだが、そのペットをさらにヒューチャリングしつつ構成も変えてリーディングを入れる予定だった。
ブラシとウッドベースとペットの短いリーディングインスト。
あえてピコピコリミックスにはしないで。

リーディングは真ん中部分にリズムを抜いた箇所を作ったのでそこに入れようかと思っていたが、リズムがないとなんか寂しい。
リーディングの言葉もまだ出来てないのでそこに何かリズム的なものを入れたい。
リズムマシンとかだとピコピコ感が出てしまいそうなのでコーラスで入れることにした。
しかしやっているうちにどんどんフレーズが沸いてきてしまいアレもコレも入れていたら5種10トラックも入れてしまった。
やってしまった、、、。まぁいいか。
抜き差しするかリーディングをやめてコーラス主体にするかは後で決める事としよう。
今日はランチ後に来たので疲れ果てた、、、。



2006/02/11
<ジェットコースター>のミックス。
やっとここまで来たか、、、という感じである。
まず1日目はオケをどうにか完成まで持って行きたい。

ドラムとリズムマシーンはあえて同じくらいの出方にし、うねるアルペジエーターを小気味良く二つに刻むギターカッティングとポップなフレージングが踊るベース。
後半からのオルガンはあくまであったかクールに。

こんな感じにどうにか持って行きたい。
ベースの音質に最後まで手間取ったがどうにか出来た。

次の日は唄とコーラス。
基本、唄物なのでここ重要。
が、自分の聴きたい自分の声は自分が一番知っているので結構早い。
コーラスの織り成し方、出し引きも頭にあるわけだから感覚的にやっていけば一丁アガリである。
一番大変なのはやはりオケとのなじませ方。
ゴチャゴチャした曲ではあるが芯には唄があるという感じに持っていくのに苦労した。

さて落としますか、とDATに落としている途中もうひとつのアレンジを試したくなった。
まぁ簡単に言えば後半の抜き差しなのだがもうオーケーテイクは録れたので遊びでやってみることに。
遊びなのでビールでも飲んでやってたら、あら良い感じ。
こちらの方がグッと来るかも。
まぁ選ぶのは後でもいい。
やっと終わった!



2006/02/19
<夏>のアーシーリミックス。
この曲はなんといってもペットとウッドベースとブラシが主体で、その上に過ぎ去った夏の後に浮かぶ低い雲のようなコーラスが乗れば良し。
リーディングは止めた。

そんな気分に最後までならなかったのでそんな流れとみた。
しかしスタジオでは良い感じだったのだが後で聴いてみるとベースがちょっとでかかったような気が、、、。
思い入れが強すぎたのかもしれない、、、。
マスタリングでどうにかするしかない。

ともあれ一段落!
計画を含め3年越しのセッションにようやく区切りを付けた。
もう一度全てを聴き返し再ミックスする可能性もあるが、4月にゴンドワナスタジオでタカちゃんとマスタリングをやる予定。
その前に未発表の音源を入れるかどうかも検討中。
まだまだやることは満載なのね。



2006/02/26
ゴンドワナで録った10曲のデータまとめ。

その後、焼鳥屋でホンダッチワイフと祝杯をあげた。
ホンダッチワイフよ!ひとまずお疲れ様!
協力してくれたミュージシャンの皆さん、ホントにありがとう!

次はバンド映えする曲をバンドでサクッと録ってグニュって捻じ曲げたいと思っております!



2006/04/11
ライブでも作品でも曲順と言うものにいつも悩まされてきた。
ひとつ違うだけで流れが変わり印象が大きく違ってくるからだ。
マスタリングまでにどうにか曲順を決めなければとここ数日少しずつ考えていたのだが、なかなかまとまらない。

しかし今日はとても穏やかな気分で目がさめ、窓を開けると天気は最高に良い。
なんだか今日はいける気がする。(つうか明日までに決めないといけない)

散歩がてら家から少し離れた大きな川沿いの公園へ行きベンチに座る。
ノートを開き缶コーヒーを開け煙草を吸う。
さぁ曲順を決めよう。

しばらく空を見つめているうちに自分なりのちょっとした意味合いを発見した。
それからからはサクサクと物事が運ぶ。
100メートルくらい前方から鳴り響く練習中のスティールパン兄さんのプレイが良かったせいもある。
風が冷たくもなく太陽も暑すぎることなく1年で何日しかないような天気のせいもある。
いろいろなことが重なったような偶然は、実は必然であると思ったのが10数年前。
この瞬間を待つために、心を溜める。
そのように行動することで出てきた物が潜む意識であり、それを自分で(或いは人と)形にする事が楽しい。
捻り出た何かを叩き起こしイメージを形成しエンジンを積む。
それにまたがり僕は空をも疾走するのだ。
転んでも空だから痛くないのだ。
その上、かゆくもないのだ。



2006/04/12
今現在最も信頼する<音のクールビズ>こと木原タカユキ氏と、ゴンドワナスタジオでマスタリングの予定だったのだが、PCマスタリングが今回の楽曲にあまり合わないっぽかったもので急遽ミックスの気に入らないところの手直しとプリマスタリングをすることにした。
やはり初めて自分でミックスしたもので後からどうしても3曲くらい気に入らない曲が出てきてしまった。
マスターはもうステレオミックスに落ちているので簡易マスタリング風に軽く手直し。
さすがツボを押さえていらっしゃるタカマンチョス氏の仕事は今日も快調だ。
気にいらなかった箇所もいい感じに改善され、もうこれ以上すべき事はない。(もちろん全てやり直すと言う選択はあるが、、、)
さらに<世界のきれはし>だけがなんだか浮いているので思い切って今回のアルバムからは外すことにした。これも発端はタカマンチョス氏のアイデア。
なかなか言われないと自分では踏み切れないことって多い。

そんなこんなでとりあえずはひと段落ついた。
まだまだ皆さんの耳に届くまでにはいろいろな壁を乗り越えなければならないのですが、それも随一書いていきます。
9曲1時間くらいのアルバムになりそうです。
どうか気長にお待ちください。

合掌

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