FC2ブログ
スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


Swinging Popsicle in メキシコ

撮影覚書

これは2006年春から立て続けにサンフランシスコ、ニューヨーク、ソウル、メキシコと、海外ライブを敢行した<Swinging Popsicle>のドキュメンタリーフィルムを撮る目的で同行した際の、スケッチ的な文章です。
正直ただの旅行日記ですが、ここでの映像を元に2本作り、これからも作ると思われます。
おそらくメンバーはここまで詳細な海外渡航時の模様を発表していないと思うので、ポプシファンの方には何かの参考になればとは思います。
あくまであとで映像をひっくり返した時に何があったか忘れないためのスケッチなので、目線は私目線(食べ物目線)となっている事をご了承下さい。

サトウヨシヤ

*注1(勝手ながら食べ物に関して5つ星でランク付けされております。僕は飲食に関してはプロでもあるので、当然ながら好みには左右されず、日本の食のクオリティを基準に、コストパフォーマンスも含めて考えて見ました。)
*注2(これらの文章はポプシクルメンバーの総意ではありません。あくまでサトウヨシヤ個人の力のない気持ちです。ご了承下さい。)
*注3(メンバー敬称略)



Swinging Popsicle in メキシコ
DSCF2056_convert_20080529185257.jpg

2008・3・6(長い一日)
メキシコでのライブはSwinging Popsicleがお世話になっているアメリカのレーベル、JapanFilesからの依頼だった。昨年一回メキシコライブが決定しかけたのだが延期になり今回の日程となったのだ。
メキシコでライブ。なかなか無い。そして今後もなかなか行く機会も無いだろう。こんな事でもなければ。多分、と言うかメンバーも同じだと思う。
さて僕の中のメキシコ感。
まず最初に思いつくのは当然名作サボテンブラザーズだ。ポンチョを着た三人組のオールドコメディの名作。先に言っておくがメキシコでポンチョとあのデカイ帽子をかぶっている人は、誰一人いなかった。日本で着物に刀を指している人がいないのと同じ事だ。
それから思いつくのはテキーラと国境の柵からアメリカへ不法侵入するニュース映像。
ナチョスとかタコスのメキシカンフード。アディオス(サヨウナラ)。
それから昔読んだ誰かのメキシコ旅行記の記憶。でもそこに書いてあることは都会の話ではなかった。田舎道には過激派が銃を持って山賊のように待ち構えているとか、酒を飲みながらメキシコ歌謡をガンガンに流して道を間違えながら走るバスとか、死体を乗せたトラックが平気で街中を走っているとか、そんなことだった。今回行くのは一応メキシコ第三の都市モンテレイなので、そんなことは無いと思うが、正直そのくらいしか思いつかない。
いやいやホントに知らないな、メキシコのこと。
僕は今まで各国に行く時は一応映像のコンセプトみたいなものを立てていたのだが、今回ばかりは未知の国だ。全く思いつかない。まぁ行ったら何とかなるだろう。行ってから考えようと出発。
DSCF2059_convert_20080529185522.jpg

直行便もあるのだが諸事情で成田→ヒューストン→モンテレイとトランジット。結果ドアトゥドアで24時間!長い、あまりにも長い道のり。
DSCF2065_convert_20080527144015.jpg

<まだまだヒューストン>

ヒューストンからの飛行機は30人乗りくらいの小型機。結構カッコイイのだがこれが風と大雨で1時間遅れ、やっと出発したら悪天候と小型機特有の強い揺れ。着陸時は滑走路にぶつかりそうになるくらい、羽を左右に振りながら着陸。昔ベトナムで乗った単発機も怖かったがこれも怖かった。いやマジで。
まぁだけど着いた。やっと着いた。気を取り直し機外へ。タラップを使い滑走路に直接降り立つ。ちょっとしたビートルズ来日気分だ。ヒラタとハッピ持ってくれば完璧だね、なんて話をしつつタラップを降りる。
オイルと雨上がりの匂い、生暖い風と耳をつくエンジン音。
着いたぞ、メキシコ。
DSCF2071_convert_20080527144102.jpg


おなじみJapanFiles社長ジョージ(マシンガンのように日本語を話す)とスタッフ兼任カメラマン、デイブ(日本文化をこよなく愛しているが日本語はダメ)もラスベガスとロスの自宅からメキシコイン。空港ロビーで合流。
DSCF2246_convert_20080527145449.jpg

<ジョージ>

ジョージが英語が通じなくて始めての体験だとはしゃいでいる。うらやましいことにアメリカ人は言葉で苦労する事が少ないのだ。実際、国際空港だというのに英語が見当たらない。全部スペイン語。空港の人にも英語が通じない。これはけっこう予想外だった。隣の国だし出稼ぎとか行っているので英語は通じるとふんでいたからだ。でも考えてみれば日本でも韓国語や中国語は通じない。こうなったら挨拶だけでも覚えなければ。

メキシコのイベンター社長が迎えに来てくれ車でホテルまで30分。ハイウェイはアメリカと同じような雰囲気。行きかう車がちょいヨタッてるくらいか。ハイウェイを降りる。以外にとても綺麗な街並みだ。
DSCF2130_convert_20080529192107.jpg

<ホテル>

なかなか洒落たお城のようなホテルに到着。ここで自宅からちょうど24時間。
1時間ほど休憩してから夕食。メキシコイベンターがご馳走してくれるという。きらびやかなスポーツカーに乗り込み、ホテル近くのビュッフェスタイルのレストランへ。豪華な作りで天井も高く広い。ホールの中心にきらびやかな食材が並んでいる。
いろいろな形態(揚げた物や生の物)のトルティージャ(トウモロコシを練り込んだ生地を薄く延ばして焼いた物)があり、それにのせるトッピング(サルサや豆のペーストなど)の具材があり、多数のスープがありフルーツがありケーキがある。
基本的にメキシコ料理のバラエティは「主食であるトルティージャの形態違い」×「肉、魚、野菜のトッピング」である。
このレストランで言えば、ひとつひとつが丁寧に調理され生野菜なども新鮮である。あとは好みの問題。もっとチープな店にいっても基本的スタイルは同じだ。違いはチョイス数が減り、調理技術が下がり、新鮮さに欠ける。
DSCF2097_convert_20080529193140.jpg

ビュッフェなので皆それぞれの皿が出来上がる。
DSCF2167_convert_20080527144851.jpg

DSCF2093_convert_20080527144525.jpg
DSCF2089_convert_20080527144236.jpg


もちろんタコスも良かったが、具沢山のスープがなかなか美味かった。僕が食べたのは牛モツのスープとチキンのスープと、ソーセージと皮付き豚油のスープ。内容が結構エグイのと慣れない物を食べてお腹を壊したらライブに差し支えるというので、メンバーは敬遠してたのだがこれが辛くて美味い。僕はあまりに美味くてそれしか食べなかったくらいだ。
DSCF2101_convert_20080527144434.jpg


帰りがけにコンビニへ。米ドルが使えると言う話だったのでアメリカ勢も含め皆米ドルを持参してきたのだが、このコンビにでは使えなかったので、イベンター社長がペソで立て替えくれた。
ビール、ミルク、水、お菓子なんかを買う。日本の半額くらい。
家を出てからすでに30時間。疲れてベッドに入るがうまく寝られない。


2008・3・7(自由)
あまり寝れないまま7時起床。カメラを持ってホテルのカフェへ。広々とした店内、ソファとテーブル、カルフォルニアのような陽射しと青空。少し乾いた心地の良い風。
メキシコ、悪くないじゃないか。気候的には申し分ない。とてもいい気分だ。
DSCF2102_convert_20080529191220.jpg


カプチーノを飲みながら仕事の電話やメールをしていると、カフェの若いスタッフがやってきた。僕よりは上手な英語で話しかけてくる。どうやら彼はバンドマンで来週デモテープを録音するから是非聴いて欲しいと僕に言っているようだ。聴くのは構わないけど来週にはもうここにいないんだ、と言うと彼は残念そうにバイトに戻っていった。しばらくするとまたやってきて、じゃテープ送るから聴いてくれ、ということになりメールや住所を交換した。その後も彼といろいろ話したのだが、彼は基本バイト中なので、とうとう上司に怒られ泣く泣く仕事に戻っていった。だからそろそろ行けって言ったじゃん、ロドリゲス君よ。そりゃ何度呼ばれても無視して客と話してれば上司も怒るって。
ガンバレ!未来のメキシコロック兄ちゃん。
DSCF2129_convert_20080529192022.jpg

<コンベンションセンター>

ホテルの真向かいにあるコンベンションセンターがイベント会場なので行ってみると、その裏にとても綺麗で広大な公園があったので写真とビデオを撮る。アー写や映像にいい感じに使えそうだ。
DSCF2110_convert_20080529191929.jpg


10時にロビー集合。バンドの通訳をやってくれるジェイムスが近くの繁華街のサラゴサ広場へ案内してくれる。ジェイムスは風貌だけ見れば絶対近づきたくないようなマフィア風なのだが、物静かなジェントルマンである。通訳と言えども英語だけで日本語は喋れない。なので込み入った話は日本語→英語(ジョージ)→スペイン語(ジェイムス)と言う段階を踏む。
DSCF2178_convert_20080529192627.jpg

<ジェイムス>

サラゴサ広場のショッピングモールで買い物。
DSCF2142_convert_20080529193244.jpg

<試着中のミネコフ>

どの店でもキリストの肖像画の横に置かれている人物は誰だろうと眺めていると、ジェイムスがそれはメキシコ革命を導いた方でキリストに並び尊敬されている人物だ、と教えてくれた。やはりここら辺の歴史的文化は違う。誰かを崇める事(宗教的にあったとしても)って日本にはない感覚だ。それだけ自由を勝ち取ると言う事に苦労をしてきた国だったのだと実感した。
そろそろお昼なのでランチタイム。適当に入る。
DSCF2169_convert_20080529194403.jpg

<左のヒゲがデイブ>
店内がけっこうカワイイ色使いで他に誰もお客さんがいないのをいいことに勝手にアー写撮りを始めたポプシクル。
DSCF2156_convert_20080527144805.jpg

店員さんも場所作りのためにいっしょになって椅子とか動かしてくれてたので多分どうでもいいのだろう。グラシアス!
それからモール内のペットショップ気なミニミニ動物園に行き、現代美術館MARCOに行った。
DSCF2145_convert_20080529193609.jpg

<動物>

ちょうど朝行った広大な公園に到着する遊覧船があったのでそれに乗り公園へ。修学旅行生みたいのがワラワラいて船がすれ違うたびに大歓声を送りあう。日本人が珍しいらしく何かと声をかけられる。テンション高く、とても陽気でフレンドリーだ。さすがのアメリカでもこうはいかない。さすがラテンの国。
DSCF2233_convert_20080529192715.jpg

<ハイテンションな若者たち>

朝、撮影に良さ気な場所を見つけておいたので皆でブラブラしながら撮影。
DSCF2192_convert_20080527145106.jpg


ホテルに帰るついでに会場であるコンベンションセンターに寄る。もちろん今回もアニメのイベントなのだが若干アメリカよりコスプレ率が低く、コスチュームの完成度にも欠ける印象。でも一般庶民の財力をアメリカと比べると致し方ないところもある。おそらくここに来ている子たちはまだ裕福層な子供たちだと思われる。

もう夕方。ホテルに戻ったがまだ夕食までに時間があるということで、ミネコフ&シマッチともう一度サラゴサ広場に買い物に行く。タクシーの乗り方を教えてもらいスタッフに心配されながらも出発。
夕方のモールの方が活気がある。屋台が出て、ストリートダンサーやら見世物がそこら中でプレイしている。なぜか靴屋がたくさんあるのだが値段は結構高く日本と変わらない。屋台で買ったチュロス(チョコクレープのようなもの)を3人で分け合い(美味かった)ブラブラ。とにかくチープなものがたくさん売っている。長いモールも終わりに近づいたのだが、お土産があと少し欲しいところ。最後はメキシコの西友みたいなスーパーで買い物。色とりどりのバッタ品がありシマッチ大興奮。3人で行くのでカメラは安全の為回さなかったのだが、このモヤッた感じを収めておけばよかったとちょっと後悔。そんなヒラタ不在のモヤモヤポプシーズであった。
DSCF2526_convert_20080527150044.jpg

<これはミネコフ不在>

ホテル戻り皆と合流。夕食です。
<夕食「ホテルのダイナー」☆☆☆>
*カルボナーラ
*ペスカトーレ
*ペンネゴルゴンゾーラ
*ハンバーガー
*ステーキ
*ビール
*ケーキ
*テキーラ

バーカウンターに行きテキーラと叫ぶとボトルが5,6本並ぶ。全部日本では見たこともないようなテキーラなのだが、一番トロミがありそうなのを選ぶ。美味い!僕がいつも洋酒に求める甘コクがそこにはあった。
DSCF2525_convert_20080527150129.jpg

<シマダソロ>
今日は昨日よりうまく眠れた。


2008・3・8(ライブ)
何でか忘れたけど、この日を境に日記が書かれていないので記憶を頼りに。
13時半ロビー集合。本日ライブの日。
ライブは相変わらずの大盛り上がり大会でサイン会も長蛇の列。
DSCF2372_convert_20080527145726.jpg


ライブ後ジェイムスおすすめの店へ。数人のオバチャンが働く町の食堂。しかし地元ジェームスおすすめのことだけあり美味かった!ビールが無いのがチト残念ではあったが、カリッと焼かれたトルティージャに包まれた牛肉と野菜。シンプルで美味い。


2008・3・9(サイン会、Q&A)
メンバーがサイン会、Q&Aとこなしたあと公園で撮影。
DSCF2267_convert_20080527145543.jpg

メキシコの色使いは予想よりいい感じで、使えるショットも多数あった。これは今回思ってみなかった収穫である。それと最初に書いたがカルフォルニアのような温暖な気候と太陽の光。爽やかである。
DSCF2340_convert_20080527145632.jpg

僕は途中から写真を取る事に集中しビデオカメラはサポートDrのツッチーに任せることにした。ツッチーの絶妙なツッコミが随所に収められているオフショットもいつかまとめたい。

夜はホテルのダイナーで食事。その後ジェイムスいきつけのライブバーへ。3度目のサラゴサ広場。店内はバー寄りのライブハウスといった趣きで小さいステージがある。そこで引き語りのメキシコミュージシャンがリクエストなんかに応えながら演奏するのだ。
ジェイムスの友達も今日のライブに出ると言う。
あまり感情を表に出さないジェイムスだったが、友達が来た時には顔をほころばせハグをした。
友達は物凄い巨漢だが小さいギターを操りとても繊細な歌を唄う。
スペイン語というだけで何か情緒がある。メキシコの曲は何か切ないものを感じさせる。僕の好きな何人かのアメリカや中南米のエレクトロニカアーティストもメキシコ(というか中南米)の旋律を使った曲を書いていることもあり、素直に胸に染み入る。アメリカとメキシコ(中南米)の関係性が少しだけ見えた気がした。

煙草を吸うのは僕だけだったので皆のテーブルから少しは慣れたところで吸っていたらジェイムスがやってきた。
煙草を一本くれないか、と言う。
なんだ、吸うのか、どうぞどうぞ、ここに置いておくから好きなだけ吸っていいからね、と言った。
そういえば屋台では結構な値段で煙草を一本売りしていた。
ジェイムスは一張羅の同じスーツを毎日着ながら朝から晩まで僕らの通訳をやってくれた。
小さい子供がいるのだが奥さんとは離婚したと言う。
この仕事が終わったらまたセキュリティ(用心棒)の仕事に戻るのだ。
皆に子供の写真を財布から取り出して見せてくれた。
とてもかわいい女の子だ。
明日は子供の誕生日だから会えるんだ、と言って初めて笑った。
店を出てメンバーといっしょに子供の誕生日プレゼントをこっそり買った。
そしてまだ人で賑わっているメインストリートの真ん中でハッピーバースデイを歌いながら、子供の為のプレゼントをジェイムスに手渡した。
誰かが英語で「ありがとう、助かったよ」と言った。
ジェイムスは何も言わなかった。
ネオンで明るい夜空を見上げるので精一杯だった。
代わりに隣りで号泣していたのはサポートDrのツッチーであった。

飲み足りない僕は得意の1杯だけだからと言い、ミネコフとデイブを誘ってホテルのバーで飲みなおした。そして3人が好きな映画や文学について話した。
いろいろな国に行っていろいろな人と話すのは楽しい。しかし今後の課題はやはり英語力だろう。やはり言葉が通じなければ深い話は出来ない。頑張るしかない。
デイブの日本語と僕の英語の習得競争はすでに始まっているのだ。

メキシコと言ってもいろんな場所がある。カンクンのような大リゾート地から山賊に襲われるような場所まで。
モンテレイは地方都市的なのんびりとしつつアメリカナイズされた土地柄のせいか、何のトラブルもなく過ごせたが、おそらくメキシコシティのような大都会に行けば貧富の差も日本とは比べ物にならないだろう。
でも国自体、古代からの歴史もあり進む所は進んでいて見所は満載だ。
気候も良い。パワーもある。
世界はまだまだ広いです、と感じた旅でありました。
DSCF2520_convert_20080527150214.jpg




スポンサーサイト

撮影覚書 メキシコ '08/3 |


| TOP |

カテゴリー

+Link+

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。