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呪いについて

昔のサンレコを読んでいたらエクソシストディレクターズカット版の、音源と映像のリマスター作業の記事が載っていた。
いかに嘔吐シーンの音処理に苦労したとか首が回るときの擬音の出し方などそういう話だ。
この号を買った当初もこの記事を読んでいて映画を観たいとは思っていたのだが、見逃していたままテンションが下がったままだった。
しかし再び気持ちが盛り上がり早速ビデオ屋で借りてきたのだ。
基本的に僕は怖い映画は怖くて観られないタチだがエクソシストは画も綺麗で映画的にも名作で、子供の時に観たっきりだったので思い切って借りてみた。

いかに子供を泣かすことが出来るかという大命題をNON-POLYでは<MAN>で表現したが、それを上回る美しくかつ恐ろしいミュージックを調査したかったのもある。
しかし怖い映画といってもグロテスクな怖さはまだ平気だが突然ダーン!みたいのにはめっぽう弱い。
わかっちゃいるのに飛び上がったりしてしまう。
そしてエクソシストはまさにこのダーン!を僕のビックリラインを完璧にクリアしている。
もちろんメークの気持ち悪さもあの時代にしてはかなりリアルだ。
かなりの強敵だ。
突然ダーン!の真骨頂のひとつといえば<キャリー>だ。
子供の頃に金持ちの友達の家でまだ珍しかったビデオで観ていた時など、あの有名な最後のシーンで全員(5,6人)が後ろ2メートルくらいまで飛ばされた。
本当だ。
大人になってからもう大丈夫だろうと思い観たときも、ダーン!の場所もわかっちゃいたのに1メートルは飛んだ。
そのシーンの憶測を数秒間違ったせいもある。
エクソシストはさらに音も画質もアップしてるとなると僕にとってはかなりの覚悟なわけだ。

そしてセットアップ完了。
ビールを用意してさぁこれからだ!
予告映画が流れ始める。
怖い映画にはやはり怖い系の予告映画だ。
しかしそれだけでも怖い。
映画を売るために予告専門のエディターが存在するのもうなずける。
そんなことを思いつつ何本か予告をみてたら最後に今から観るエクソシストの予告宣伝が始まった。
たまにあることだ。
いまから観ようと思う映画の予告が本編前に挿入されてること。
これはしかし意味もないし、かるくシラける。
まあいい。
シラけてるくらいの方が怖さも薄れるってものだ。
部屋は暗くし音はステレオから出しボリュームを全開に出して気分を高める。
あぁドルビーサウンドが今ここに、、、。と想像しながら。
僕は今貸し切りの映画館にいる、と思いこむ。
5,1chすらもっていない2chステレオ機を前に。
もはやホームシアター気分満喫モードだ。
「ただのビデオなのに映画館気分にどうにか持っていこうというのは、貧乏人の手段のひとつでもある」
そしてドキドキしながらオープニングが始まろうとした瞬間!
画面が消えてザァァァァというホワイトノイズが部屋中に響き渡った。
エッ?
正直この間合いにドキッとした。
あれ?こんな始まり方だったっけ?
部屋は 気の狂ったような大音量のザァァァァという音に包まれ、
僕は観る前のなだらかに高まった恐怖とそのノイズと真っ暗な部屋の中で軽い戦慄を覚える。
そして急にこの世界でたったひとりになってしまったような気分になってしまった。
外は闇だ。
僕はこの世でひとりだ、、、。
なぜか驚きと恐怖でそんな気分になってきてしまった。
そしてこの部屋の中の光は、ほんの2,3メートル先から真っ黒闇のこちらへ向けて不規則で曖昧な白を発信し続け、耳を塞ぎたくなるようなノイズが脳に突き刺す。
これは何だ?
何なのだ?
しばし頭が混乱する。
そうか、ビデオデッキが壊れたのか。
そう思うまでに2分かかった。
なるほど、古いし、まぁいいだろう。しょうがない。
消耗品だ。よく使った。10年くらいか、、、。お世話になったよ。びっくりさせるな。もう、、、。
そういえば寝室には使ってないビデオがある。
それを接続しよう。
めんどくさいがしょうがない。

「人生の様々なトラブルはある日突然やってくる。何も考えずに素早く片づけろ。そうして真っさらな明日を素早く取り戻せ!」

僕は気を取り直し壊れたビデオを取り外し寝室のビデオをセットした。
もちろんテレビの故障やビデオソフト自体の不具合ではないことも確認して。
あぁ疲れた。
やっと観れる。
僕は2本目のビールを空けてエクソシストに集中すべく気持ちをねじらせておく。
さっきのことは無かったことにして予告から見直す。
よし今度は大丈夫だ。
始まった。
怖い。ドキドキする。
あぁここからどんな衝撃が僕を襲うのか。
冒頭の発掘のシーンから町のシーンに変わった瞬間!
あれ?
今度は音が、、、。
オトガキエタ、、、。
何なんだ?
爆音で聴いてた音が消えると部屋の中はそれに反比例するよう無音の世界に包まれる。
脳がいきなりキュウッとしめつけられるようだ。
いきなり窓の外からヒューヒューヒューという見た目のテンションはダルダルだが、確実に気が狂ってる風の音みたいのが聞こえてくる。

いやだぁー!

僕は耳を強く塞ぐ。
自分の叫び声が耳を塞いだことによりさらに脳を近距離から刺激する。

うわぁー!

僕は混乱した頭とわけのわからない恐怖から逃げるため、しどろもどろに急いで部屋の電気を付けた。
何が起こったのだ?
蛍光灯のしらけた明かりが僕をどうにか正気に取り戻してくれる。
一息ついて、ビデオをチェックする。
いくら調べてもビデオデッキ側のクラッシュだ。
他の機器やソフトのせいではない。
ようやく覚めた頭でよく考える。
2台仲良くクラッシュ。
車2台で仲良くクラッシュのライブを見に行くのではない。
うちのかわいい大事なビデオデッキが全てクラッシュ。
あぁこれが噂に聞いてた恐るべきエクソシストの呪いなのか?
何か悪いことしたか?
何の仕打ちなのだ?
さらに覚めた頭で思う。
もう少し呪い方にもやり方ってものがあるのではないか?
同じ怖い夢を毎晩観させるとか、腹から十字架の傷が浮かび上がるとか、駅の階段を上るときどうしても背面上りになってしまうとか。
いくらでも呪いらしいそれなりに納得の出来るしかるべき呪いというものがあるはずだ。
君が選んだ僕に似合う呪いがこれってわけか?
いち民間人が大事に10年以上使ってきたビデオデッキをことごとく潰すことか?
ちょろい、、、あまりにもちょろいよ。君の呪いは、、、。残念だ。
確かにダメージはすごく大きい。
大事なデッキが壊れた悲しみの。
そういう意味じゃ君の勝ちだ。
確実に僕をへこませた。
しかしなめられたものだ。
しょうがないから念願のDVDを買ってやる。
そして今度は5,1chサラウンドシステムで観てやる。
本気でやるならこれも壊せ。やってみろ。
そしたら本当に君の勝ちを認めよう。
しかし悲しいかな、ちょっと買うまで時間がかかるので、それまで待っておきたまえ、呪いくん。

なんならテーマソングも作ってやるよ。

ちくしょう!

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