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音楽と料理を交えた、洒落た世界の終わりと始まり

共働きの両親のおかげでか料理に目覚めたのは小学校くらいだった。
いろいろな調味料と火を使い作りあげていく作業は僕にとっての図工の時間みたいなもので、インスタントラーメンを使い日夜実験を繰り返す毎日だった。
そして2001年1月から僕は小さいパスタ屋のオーナーになった。
ぶっちゃけバイト先の店をもらったのだ。

ただで。

条件は店の名前を残すこと、のみだった。
(僕もこの老舗の(1986年創業)パスタ屋の名前を変えることは、言われなくてもしなかっただろうが)
今だから言うが当時僕はもう店をやめようと考えていたのだ。
それはなぜか?
2000年秋にNON-POLYの相方の結婚パーティーが新宿のLOFTであり、僕はオリエントの、仕事のしやすい才能溢れる若手と3人で300人分の料理を作った。
(四畳半ほどの厨房で!)
この時かなり大変だったがパーティーは大成功し、もうオレはアマチュアNO,1だと思ったのだ。
そしてここまで出来りゃもういいだろうと、バイトも全然違うことをやってみようかと思い始めていた。
変化の時期だった。
その矢先にこの話しがあった。
まず考えたのが音楽との両立だった。
しかしその頃音楽業界の友人達が次々と店を立ち上げ、そんな風が吹いていたせいもある。
友人らに相談しても誰一人やめろというヤツはいなかった。
本来ミュージシャンなんか楽観的なのだ。
相談した僕が間違っていた、、、。

おかしなことに唯一反対したのが母親だった。
母アツコは僕が音楽生活に息詰まり1年間くらいあまりうまく生きられなかった頃を知っていたからだ。
店を持つと言うことはより責任が生まれ音楽を作る時間が取れなくなり、それでもアンタは大丈夫なのか?と。
そんなムリしてまた息詰まってしまうのではないかと心配したのである。
確かにそうだ。
僕が悩んだところもそれに尽きる。
まぁでもやってみるよ。と僕は言った。
宇宙の広さと歴史を考えれば何でも出来る。
息詰まった時に得た唯一のこと。
あまり考えない。
考えるのは音楽なり料理なり何か作るときだけで充分だ!
それさえ間違えなく真剣にやってたらどうにかなるだろう、そんなひどい仕打ちは受けないだろうと考えた。
と、かるく悩んだ末、ここまでやったのだから今度はプロの底辺からやってみることになる。
仕事内容はバイト時代と変わらないしやはりここまで料理にこだわって生きてきたのだから、これもなんかの縁なのだろう。
まぁ常識的に考えてもこんなにいい話はない。
どうせバイトをしてても何も変わんなかっただろうし。
その店はオリエントスパゲッティという名前で東京中野のブロードウェイの先の商店街の中にある。
しかしただでもらったはいいが金は無い。
しょうがないので売り上げで少しづつ内装を替えていき、
メニューもいいものは残し悪い物は捨て同じ物でも材料を変え味のレベルの底上げをはかった。
この不景気の中、値段を下げるのは簡単だがそれはしたくなかった。(そうでなくても安いのに)
だったら違うところでの(味や内装)のレベルアップをしてお客さんに来てもらいたかったのだ。
そして3年たち、とりあえずやりたい感じのことは完成しつつある。
あとはもっとお客さんに来てもらえればといったところだ。
バイト時代には景気のことなんか全く自分には関係なくノホホンと生きていたが、それだけは店をもらい経営者の立場になってみるとヒシヒシと感じる。
この場で前社長に生意気いってゴメンナサイ、と謝りたい、、、。トホホ。

そして僕は今も家のキッチンに立ち料理をつくる。
自分のために作る料理はどうしてこんなに楽しいのだろう。
(人のために作る料理がつらいと言ってるわけではないのでお間違えなく)
自分のために作る料理は特に自分の作る音楽と似ている。
誰にも邪魔されずお酒でも飲みながら時間をかけて作り上げていく。
それをとても静かな食卓に並べ眺めてみる。
よく見ると僕の口はゆがんでいる。
笑っているのだ。
なぜなのかは、わからない。
が、笑っているのだ。

そして僕は音楽を作る。
時間も忘れ言葉を書き、口ずさんだメロディが形を成し、いろいろな楽器で色をつけていく。
そんな作業を十何年もあきもせず続けて来れたのは、
ひとつ曲が出来るたびに僕は自分の汚れた薄皮がめくられたような感覚に陥り、
なににも代えられない感覚になるからだ。
自分がまたひとつ高まった気すらする。
そしてその感覚は日常にやられそうになったときの僕を助けてくれる。
僕は映画が総合芸術の最高峰だと思っているが、僕個人を安らかに動かしてくれる最小限の物は言葉とメロディであり、それさえあれば充分なのだ。

こんな風に音楽と料理はいつも僕のそばに立ち
僕もそれをあたりまえのように受け入れていた。
きっと、これからもそうなのだろう。

最後に、、、。

そしてここは小さなパスタ屋と、とても個人的な音楽レーベルから始まります。
そのふたつがどんな関係かと聞かれても困ります。
ひとつだけ言えるのは料理も音楽も作る行程と作る気持ちは同じと言うことです。
ひとつだけ違うのは料理は誰かの為に作り音楽は自分の為に作ります。
とても簡単な言葉であらわすならば、音楽は非日常で、料理は日常なのです。
そんなことはムリだと誰かが言いました。
でもそうしないことにはいろいろなバランスが取れないのです。
そしたらこんな風になりました。
アーサーシートンとボーマン船長の複雑な関係よりは、はるかに単純な話しなのです。

サトウヨシヤ


P,S皆様

このSANBUNがこの第一期<洒落た世界>で書く最後の文章です。
僕は音楽と店をよりやりやすくやっていくためにナンチッテ会社を立ち上げました。
それを機に全ての物をひとつのHPにまとめることにしたのです。
ここ数ヶ月は録音、店、会社のための雑務、リニューアルHPの制作とホント忙しかった!
絶対今年中にアップさせよう!を合い言葉にエミールとコツコツやってきたのです。
そしてとうとう今年の春に立ち上がったこのHPはハッピークリスマスに.comの世界へ突入します!
仕事の合間にかかりっきりで作業をしてくれたエミールよ、ありがとぉぉぉ!
これからいささか複雑なことになっていきますが4649!
NASAに追いつけ!

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